特派員は忙しい! とってもとっても忙しい!!が、大好きな乗り物について語れるならば・・・!日本テレビワシントン支局特派員・近野宏明の、愛と知識と無邪気さを満載した乗り物ブログ、いい感じで走行中!
大統領選は民主党・共和党の候補がそれぞれ決まり、選挙戦が本格化しています。2月に始まった予備選のことを思い出すと...もう半年以上も前の話ですので、いかに選挙戦が長いかが知れようというものです。
この写真は確か3月に、ワシントン市内で撮ったもの。この日はワシントンDCでの共和党の予備選の日で、投票会場のホテルに行ったら目の前に停まっていました。
遠目に見たときには「本物」だと見誤りそうになりましたが、それにしても全体のシルエットは細身で現代の車とはまったく異なるシルエット。近づいて見れば明らかに「旧車」ベースのパトカーです。しかしこれ、本当に現役のものなのか。私の判断としては警察車両マニアによる、よく出来たレプリカではないかと。
それにしてもキレイなコンディションに保たれているこの車、どんな人が乗ってきたのか興味津々だったのですが、残念ながら私がこの場所に居る間にオーナーは現れず。その服装がどんな感じかも気になったんですけどねえ。
この写真は確か3月に、ワシントン市内で撮ったもの。この日はワシントンDCでの共和党の予備選の日で、投票会場のホテルに行ったら目の前に停まっていました。
遠目に見たときには「本物」だと見誤りそうになりましたが、それにしても全体のシルエットは細身で現代の車とはまったく異なるシルエット。近づいて見れば明らかに「旧車」ベースのパトカーです。しかしこれ、本当に現役のものなのか。私の判断としては警察車両マニアによる、よく出来たレプリカではないかと。
それにしてもキレイなコンディションに保たれているこの車、どんな人が乗ってきたのか興味津々だったのですが、残念ながら私がこの場所に居る間にオーナーは現れず。その服装がどんな感じかも気になったんですけどねえ。
都会をかなり離れた小さい街を訪れたとき。車を駐めて小さいダウンタウンを歩いていると、地味な色合いながら目を引く古い車を見つけました。
どうでしょうかこの後ろ姿。ルーフからトランクリッドの隆起に向けて、滑らかにつながるこの曲面。そのハイライトは、大きく左右に回り込んだ大きな1枚仕立てのリアウインドウです。ボディそのものだけを見るとノッチバックスタイルですが、この1枚ガラスが作るかたちによって、ファストバックスタイルになっています。
このプリムス・バラクーダ、年式はおよそ50年前と推定されます。これだけガラスの面積が大きく、ピラーが少ないと、今の基準で言えば剛性不足は間違いありませんが、それを補って余りあるスタイル。もうこんなデザインの車は出てこないんでしょうね。
そして今になって気づくのは、テールランプのデザインがあの車に似ているなあ、ということ。どの車とは言いませんが。というか、このバラクーダを元に、あの車はデザインされたんじゃないかなというのが正確なのかもしれません。
どうでしょうかこの後ろ姿。ルーフからトランクリッドの隆起に向けて、滑らかにつながるこの曲面。そのハイライトは、大きく左右に回り込んだ大きな1枚仕立てのリアウインドウです。ボディそのものだけを見るとノッチバックスタイルですが、この1枚ガラスが作るかたちによって、ファストバックスタイルになっています。
このプリムス・バラクーダ、年式はおよそ50年前と推定されます。これだけガラスの面積が大きく、ピラーが少ないと、今の基準で言えば剛性不足は間違いありませんが、それを補って余りあるスタイル。もうこんなデザインの車は出てこないんでしょうね。
そして今になって気づくのは、テールランプのデザインがあの車に似ているなあ、ということ。どの車とは言いませんが。というか、このバラクーダを元に、あの車はデザインされたんじゃないかなというのが正確なのかもしれません。
先日、出先の街でコーヒーを飲もうと、地元のカフェに入りました。アメリカの田舎でコーヒーを飲むなら、地元の店に入るに限ります。チェーン店には無いその店の空気がたっぷり吸えるので。味の当たり外れは少々ありますが、コーヒーなら、まあ失敗しても許容できますしね。
この店は街のメインストリートから1本入ったところにあって、駐車場に面していました。外が明るく、店内が薄暗かったので、どんなようすか窓から覗いてみると、地元のおばさまたちがトーク中。和やかな印象だったのでそのまま入店。
コーヒーを受け取って席に着くと、今度は外のようすが急に明るく見えました。窓のむこうに見えたのは、Jeepのフロントマスク。丸い目玉がこっちを覗き込んでいます。さっき店内を覗き込んだときの私もこんな感じ? ここまで印象的な表情ではないですよねえ・・・。
この店は街のメインストリートから1本入ったところにあって、駐車場に面していました。外が明るく、店内が薄暗かったので、どんなようすか窓から覗いてみると、地元のおばさまたちがトーク中。和やかな印象だったのでそのまま入店。
コーヒーを受け取って席に着くと、今度は外のようすが急に明るく見えました。窓のむこうに見えたのは、Jeepのフロントマスク。丸い目玉がこっちを覗き込んでいます。さっき店内を覗き込んだときの私もこんな感じ? ここまで印象的な表情ではないですよねえ・・・。
日本に出張した際、初めて伊勢を訪れました。これまで何度も、いいところだと聞いてはいましたが、なかなか足を運ぶ機会が無かったのです。今回訪ねて感じたのは「こんどはゆっくり巡りたい」ということ。聞きしにまさる好いところでした。いろいろ書きたいことはあるのですが、当コラムは乗りものがテーマですので、その方面の話題をひとつ。
写真はJR伊勢市駅のホームです。木製の柱を組み上げた屋根のつくり。ツヤのあるベンチは座り心地を考慮した曲線を描いています。そしてその上に載せた名物「赤福」の看板。昔ながらの駅のディテールがいくつも見て取れます。列車が着く度にちょっとした喧噪に包まれますが、そのあとはまた心地よい静けさがもどります。
この旧くて静かなホームのようすを見ていると、私の実家がある新潟の新津駅の光景も思いだされました。あちらは残念ながら旧い地上駅舎が壊されて、橋上の無粋な駅に変わってしまいましたが・・・。
伊勢市駅の駅舎も決して凝った造りではありませんが、鳥居とセットのこの風情は、やはり風格を感じます。街とセットでひとつの光景を織りなす駅舎はいいものですね。
写真はJR伊勢市駅のホームです。木製の柱を組み上げた屋根のつくり。ツヤのあるベンチは座り心地を考慮した曲線を描いています。そしてその上に載せた名物「赤福」の看板。昔ながらの駅のディテールがいくつも見て取れます。列車が着く度にちょっとした喧噪に包まれますが、そのあとはまた心地よい静けさがもどります。
この旧くて静かなホームのようすを見ていると、私の実家がある新潟の新津駅の光景も思いだされました。あちらは残念ながら旧い地上駅舎が壊されて、橋上の無粋な駅に変わってしまいましたが・・・。
伊勢市駅の駅舎も決して凝った造りではありませんが、鳥居とセットのこの風情は、やはり風格を感じます。街とセットでひとつの光景を織りなす駅舎はいいものですね。
2か月のご無沙汰です。この間にいろんなことがありました。私はオバマ大統領の訪日に同行して、伊勢志摩サミット、歴史的な被爆地広島訪問を現地で取材。本当に記者冥利に尽きる出張でした。いきなり余談ですが、2000年に当時のクリントン大統領がサミットのため沖縄を訪問し「平和の礎」で演説したときも、私はそこで取材していました(若かった・・・)。沖縄・広島を訪れた現職のアメリカ大統領の2つの演説を、その場で聞いた者はほとんどいないのではないか、と思っております。
さて、広島での取材後は東京に移動して、3年ぶりに例のとんかつ食べたりあのお寿司を食べたりして、念願成就。・・・これまでで最も印象深い出張となりました。
で、戻ってしばらく忙しくしていたのですが、ようやく大統領選も一段落。ちょっとブレークです。 土曜日、ジョギングしていると、いつか見た光景が・・・。ワシントンはすっかり盛夏。そういえばバーベキュー選手権の日なのでした。大通りを通行止めにして準備しているその中に、見つけたのがこちら。ピーナツ型の宣伝車です。これ、おなじみのピーナツ会社のキャラクターが描いてありました。色といい、ツヤを消した質感といい、すばらしい出来映え。でもちょっと気になる後ろの看板。駐車している場所が、現在リノベーション中の「トランプ・ホテル」の前なんですね。・・・やっぱり大統領選を思い出してしまいました(笑)。
さて、広島での取材後は東京に移動して、3年ぶりに例のとんかつ食べたりあのお寿司を食べたりして、念願成就。・・・これまでで最も印象深い出張となりました。
で、戻ってしばらく忙しくしていたのですが、ようやく大統領選も一段落。ちょっとブレークです。 土曜日、ジョギングしていると、いつか見た光景が・・・。ワシントンはすっかり盛夏。そういえばバーベキュー選手権の日なのでした。大通りを通行止めにして準備しているその中に、見つけたのがこちら。ピーナツ型の宣伝車です。これ、おなじみのピーナツ会社のキャラクターが描いてありました。色といい、ツヤを消した質感といい、すばらしい出来映え。でもちょっと気になる後ろの看板。駐車している場所が、現在リノベーション中の「トランプ・ホテル」の前なんですね。・・・やっぱり大統領選を思い出してしまいました(笑)。
先日もピックアップトラックを考察しましたが、今回もまた。何しろアメリカらしい乗りもの、ってことなんですね。今回は趣味の現場ではなく、事業所で見かけたものです。ワシントン郊外の「蒸留所」=ウィスキーとかウォッカとか、蒸留酒を造る工場に行ったとき、隣の小屋から顔をのぞかせていたのがこちらの一台。
錆びてます。赤錆だらけのトラックです。フロントグリルはすでに欠損してます。運転席に乗ろうとしてドアを開けたら、そのままガタンと落ちそうな予感がします。フロントタイヤにもご注目。すでに大地と一体化しつつありますね。現役を退いてどれぐらい経ったのでしょう。
しかし荷台を見ると、これまた赤く錆びているけれど、樽がちゃんと載っかっています。老兵の意地を感じるところです。絵本の世界ですと、このトラックが奮い立って新車のトラックの窮地を救うというストーリーがあり得ます。私がもし絵本作家なら、そういう筋書きを選びますね。そんな風に擬人化したくなるのは、ヘッドライトが丸くて「人の目」に近いからでしょうか。このとぼけた味わいを持ったトラック、赤錆びもこのへんで止めないとほんとに朽ち果てそうですので、うまいこと大切にしていただきたいものです。
錆びてます。赤錆だらけのトラックです。フロントグリルはすでに欠損してます。運転席に乗ろうとしてドアを開けたら、そのままガタンと落ちそうな予感がします。フロントタイヤにもご注目。すでに大地と一体化しつつありますね。現役を退いてどれぐらい経ったのでしょう。
しかし荷台を見ると、これまた赤く錆びているけれど、樽がちゃんと載っかっています。老兵の意地を感じるところです。絵本の世界ですと、このトラックが奮い立って新車のトラックの窮地を救うというストーリーがあり得ます。私がもし絵本作家なら、そういう筋書きを選びますね。そんな風に擬人化したくなるのは、ヘッドライトが丸くて「人の目」に近いからでしょうか。このとぼけた味わいを持ったトラック、赤錆びもこのへんで止めないとほんとに朽ち果てそうですので、うまいこと大切にしていただきたいものです。
車のインテリアというものは、乗る人の趣味がわりとハッキリ出たりします。古くはステアリングホイールにカバーを付けた車がよくありました。マニュアルミッションのセレクターの握りが、水中花的な「例のあれ」に取り替えられている車も。リアウインドー越しに、たくさんのぬいぐるみが並んでいる車や、背もたれの上半分だけレースのカバーで覆われた車も最近見なくなりました。
古めの車を集めたイベントで見かけたこの赤いフォード。1950年代のものと思われます。そのエクステリアはまさしくその時代らしい丸みを帯びた可愛らしいフォルム。インテリアはどうかなあと思い、中を覗き込んで発見したのがこちら。
ピンク色のCDプレーヤーが前席の真ん中に鎮座していました。よく見ると、キティちゃんの絵柄がそこに。ケーブルがつながれていたので、おそらく車載のスピーカーから音も出るのでしょう。
なぜキティちゃん?と思うのですが、確かにこの場所には真っ黒いクールなCDプレーヤーは似つかわしくないかもしれません。よくよくインテリアとの相性を考えた選択なのではないか、と思われます。オーナーに直接確認出来なかったのが残念です。
古めの車を集めたイベントで見かけたこの赤いフォード。1950年代のものと思われます。そのエクステリアはまさしくその時代らしい丸みを帯びた可愛らしいフォルム。インテリアはどうかなあと思い、中を覗き込んで発見したのがこちら。
ピンク色のCDプレーヤーが前席の真ん中に鎮座していました。よく見ると、キティちゃんの絵柄がそこに。ケーブルがつながれていたので、おそらく車載のスピーカーから音も出るのでしょう。
なぜキティちゃん?と思うのですが、確かにこの場所には真っ黒いクールなCDプレーヤーは似つかわしくないかもしれません。よくよくインテリアとの相性を考えた選択なのではないか、と思われます。オーナーに直接確認出来なかったのが残念です。
ニューイングランド地方に出掛けたとき、給油しようとガソリンスタンドに入ったら、実にいい感じのピックアップトラックを見つけました。
アメリカでは、古いトラックを本当によく見かけます。特に日本ではほぼ絶滅しているといっていいボンネットのある小型トラックは、今もここでは幅をきかせています。この種のトラックは、事業所での用途もさることながら、個人所有のものもけっこうあるのがアメリカらしい。しかも「荷台に積んで走る」のではなく、何かを「引っ張って走る」姿もよく見かけます。
例えば、趣味で乗馬をやるひとは馬を乗せるトレーラーを引っ張りますし、オフロード用のバイクを乗せたトレーラー、芝刈り機を乗せたトレーラー...。川や海辺までモーターボートを引っ張る姿もこれからの時期はとくに増えそう。余暇や趣味の世界と密接に関わっているんですね。その種の用途ですと、べつに最新型じゃなくても何ら問題ないわけで、「親の代から乗ってる?」と見受けられるような年代物もたくさん走って居ます。
老体でありながら若者の趣味や余暇に活躍するトラックを見ると、野外活動の幅広さと歴史の深さを感じるばかり。「お爺ちゃんトラック」は趣味の現場の傍らで、孫世代の若者の活動に目を細めているようです。
アメリカでは、古いトラックを本当によく見かけます。特に日本ではほぼ絶滅しているといっていいボンネットのある小型トラックは、今もここでは幅をきかせています。この種のトラックは、事業所での用途もさることながら、個人所有のものもけっこうあるのがアメリカらしい。しかも「荷台に積んで走る」のではなく、何かを「引っ張って走る」姿もよく見かけます。
例えば、趣味で乗馬をやるひとは馬を乗せるトレーラーを引っ張りますし、オフロード用のバイクを乗せたトレーラー、芝刈り機を乗せたトレーラー...。川や海辺までモーターボートを引っ張る姿もこれからの時期はとくに増えそう。余暇や趣味の世界と密接に関わっているんですね。その種の用途ですと、べつに最新型じゃなくても何ら問題ないわけで、「親の代から乗ってる?」と見受けられるような年代物もたくさん走って居ます。
老体でありながら若者の趣味や余暇に活躍するトラックを見ると、野外活動の幅広さと歴史の深さを感じるばかり。「お爺ちゃんトラック」は趣味の現場の傍らで、孫世代の若者の活動に目を細めているようです。
以前にオレゴン州に出掛けたとき、ひとつ「心残り」をこしらえてしまいました。乗りもの好きの1人として見ておくべき博物館を、見ずに帰ってしまったのです。
飛行機好きにはきわめて有名な博物館のひとつ、エバーグリーン航空宇宙博物館です。目の前の道を通ると目に入ってくるのが、ボーイング747の実機、ホンモノです。周囲が余りに広いので、サイズの感覚が薄れてしまいますが、当然、縦横70mぐらいあるんですよね。
時間が無かったので、このジャンボを遠目から写真に撮っただけでここを後にしました。あとになって、未練たらしく博物館のウェブサイトを見て激しく悔やむことになった私...。 ここの館内には「史上最大の航空機」も展示されていたんですね。サイズとそのプロポーション、構造も独自ですが、なによりその数奇な運命こそ印象深いその飛行機については、いろんなページで読む事ができますので、ぜひご一読を。
私としたことが、ちゃんと事前に調べて、この博物館に時間を割くように計画しておけばよかったのです。「ジャンボ」な後悔、先に立たず。
飛行機好きにはきわめて有名な博物館のひとつ、エバーグリーン航空宇宙博物館です。目の前の道を通ると目に入ってくるのが、ボーイング747の実機、ホンモノです。周囲が余りに広いので、サイズの感覚が薄れてしまいますが、当然、縦横70mぐらいあるんですよね。
時間が無かったので、このジャンボを遠目から写真に撮っただけでここを後にしました。あとになって、未練たらしく博物館のウェブサイトを見て激しく悔やむことになった私...。 ここの館内には「史上最大の航空機」も展示されていたんですね。サイズとそのプロポーション、構造も独自ですが、なによりその数奇な運命こそ印象深いその飛行機については、いろんなページで読む事ができますので、ぜひご一読を。
私としたことが、ちゃんと事前に調べて、この博物館に時間を割くように計画しておけばよかったのです。「ジャンボ」な後悔、先に立たず。
当コラム史上、屈指の芸術的な写真ではないでしょうか。
消え残る夕焼け、闇に変わろうという群青色の空、よーく見ると月が小さく浮かび、水面の静けさ、つながれた小舟。...と、ここまで書いて急に気恥ずかしくなりました。こういうのを、「自画自賛」というんですね。
こういう構図、こういう色彩の絵を見ると思い出すのが2つ。ひとつは、ボビー・コールドウェルのアルバムジャケットです。ある年代以上の皆さまにはイメージしやすいかと存じます。で、もう1つは、チョコレート。「霧の浮舟」というエアインチョコです。子どもの頃に登場したこのお菓子の食感は新鮮でした。そのパッケージのイメージはこんなようすじゃなかったかと。最近手にしていませんが、その詩的な商品名とともに、なんだか深く印象に残っております。
この写真の舟、誰がどんなふうに使っているものなのでしょう。ロマンティックな使い道か、ものすごく実用的な使い道か。前者であることを勝手に想起しつつ、私、この場所で何十年ぶりの「湖水浴」をしました。この船の右側のほうで。たいへん水が冷たく、ずっと頑張って泳いでいないと次第につらくなりました...。シャキッと身が引き締まり、ロマンティックとは程遠く・・・。
消え残る夕焼け、闇に変わろうという群青色の空、よーく見ると月が小さく浮かび、水面の静けさ、つながれた小舟。...と、ここまで書いて急に気恥ずかしくなりました。こういうのを、「自画自賛」というんですね。
こういう構図、こういう色彩の絵を見ると思い出すのが2つ。ひとつは、ボビー・コールドウェルのアルバムジャケットです。ある年代以上の皆さまにはイメージしやすいかと存じます。で、もう1つは、チョコレート。「霧の浮舟」というエアインチョコです。子どもの頃に登場したこのお菓子の食感は新鮮でした。そのパッケージのイメージはこんなようすじゃなかったかと。最近手にしていませんが、その詩的な商品名とともに、なんだか深く印象に残っております。
この写真の舟、誰がどんなふうに使っているものなのでしょう。ロマンティックな使い道か、ものすごく実用的な使い道か。前者であることを勝手に想起しつつ、私、この場所で何十年ぶりの「湖水浴」をしました。この船の右側のほうで。たいへん水が冷たく、ずっと頑張って泳いでいないと次第につらくなりました...。シャキッと身が引き締まり、ロマンティックとは程遠く・・・。