#479「浮舟」

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 当コラム史上、屈指の芸術的な写真ではないでしょうか。

20160308mini.jpg  消え残る夕焼け、闇に変わろうという群青色の空、よーく見ると月が小さく浮かび、水面の静けさ、つながれた小舟。...と、ここまで書いて急に気恥ずかしくなりました。こういうのを、「自画自賛」というんですね。

 こういう構図、こういう色彩の絵を見ると思い出すのが2つ。ひとつは、ボビー・コールドウェルのアルバムジャケットです。ある年代以上の皆さまにはイメージしやすいかと存じます。で、もう1つは、チョコレート。「霧の浮舟」というエアインチョコです。子どもの頃に登場したこのお菓子の食感は新鮮でした。そのパッケージのイメージはこんなようすじゃなかったかと。最近手にしていませんが、その詩的な商品名とともに、なんだか深く印象に残っております。

 この写真の舟、誰がどんなふうに使っているものなのでしょう。ロマンティックな使い道か、ものすごく実用的な使い道か。前者であることを勝手に想起しつつ、私、この場所で何十年ぶりの「湖水浴」をしました。この船の右側のほうで。たいへん水が冷たく、ずっと頑張って泳いでいないと次第につらくなりました...。シャキッと身が引き締まり、ロマンティックとは程遠く・・・。

2016年8月

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プロフィール

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近野 宏明
(こんの ひろあき)

現在、ワシントン特派員。鉄道、自動車、航空機などの乗りもの・交通全般に詳しい。

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このブログ記事について

このページは、近野 宏明(こんの ひろあき)が2016年3月 8日 12:45に書いたブログ記事です。

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