2009年8月アーカイブ
成田空港って、東京から行くのは微妙に遠いですよね。とくに、東京都心、東京西部からは乗り換えも含めると1時間半ないし2時間ぐらいかかることもあります。アジアからの帰国時など、「なんだ、成田に着陸してから帰宅までの時間のあいだに、あの飛行機はもうソウルや上海あたりまで飛んでいけるぐらいだよ」…と愚痴ってしまうことも。
で、登場するのが「ヘリコプター」であります。先日試乗したのは六本木のアーク森ビル屋上からひとっ飛びで成田の手前、佐倉までを結ぶ、あたらしいサービス。六本木までのハイヤー、佐倉~空港までのハイヤーをセットにしています。六本木をテイクオフしてからターミナルにつくまで、およそ30分。もちろん渋滞もありません。まるでワープしたかのような感覚。
しかもこのヘリ、標準仕様と別にエルメスが内外装を仕立てた豪華版もあるのです。優美なデザイン、そして内装のカラーや設えは、馬具製造に起源をもつエルメスならでは。実は非常口の表示や、消火器のマーク、乗員への注意書きなども、無粋なプラスチックのプレートではありません。職人の手縫いなんですって。ひゃー。
電車と比較してしまうとそりゃ高いのですが、タクシーやハイヤーを使うビジネスマンなどにとっては、検討対象になりうる運賃。あ、「新婚旅行の出発」とか、「両親への旅行プレゼント」など、記念日的な使い方もありかも。意外に利用は伸びるんじゃないでしょうか。
どうもこの夏の東京は、お盆を過ぎてから夏らしくなった気がしませんか?週末、車に乗って出かけた先で、ちょっと駐車場に停めておいた車に戻ると、車内は熱地獄。空気を入れ替えようとしてもなかなか冷めてはくれない暑さです。太陽光、畏るべし。
しかしこれから秋・冬を迎えると、人は太陽のぬくもりが恋しくなるのです。かのゲーテが遺した言葉のように「もっと光を!」と言いたくなる。特に日本海側で育った私は、冬の太陽にありがたみを人一倍感じる性質であります。そのせいか、これまで乗ってきた車はことごとく、「サンルーフ」をつけてきました。太陽が欲しいと思うのは、太陽に飢えていることの裏返し。これは、緯度の高いヨーロッパでオープンカーが日本以上に売れ、さまざまなバリエーションを持つことをもってしても、証明できるでしょう。
そんな中、日本でも太陽と絶妙の関係をもたらすサンルーフを発見。それが本日紹介する日産キューブの屋根です。「ガラスサンルーフ」&「ロールブラインド」、までは従来の車にもありました。ふつうは完全に透けるか、完全に遮断するか、ですね。ところがキューブったら、「SHOJIシェード」なる新アイテムも付けたんです。これ、まさに「障子」のように直射日光を和らげ、やわらかな明るさを室内に取り込むもの。完全開放と、完全遮断の中間。まさに「和」の発想ですよね。
もう3か月もすれば今とはまったく違う、太陽の恋しい季節になります。そのころきっと真価を発揮するんでしょうねえ。
クッキーって、けっこうポピュラーなんですね。前回に続いての品はこちら。北九州空港のおみやげです。開港から3年。深夜や早朝便もあることから、現場へ飛ぶ「リアルタイム」のスタッフも重宝している空港です。
で、そんな取材帰りの土産でもらったのがこのクッキー。「北九州の翼」であります。黒いシックな包装は、この空港を拠点に奮闘する「スターフライヤーズ」の機体と共通するイメージ。そういえばまだ乗ってないなあ…スターフライヤーズ。中身はというと、飛行機の絵柄部分がココア風味となったクッキーでした。サクッと美味しい。一気に2~3枚イケちゃう味です。お盆休みの帰省で買い求めた方も多いことでしょう。
とはいえこのサイトは「食べもノート」ではなく「乗りもノート」ですので、ひとつ注文を。この「飛行機柄」が、ちょっとなあ…惜しい。この空港に乗り入れる機材はエアバスA320、ボーイング737がほとんどのようですが、そのどちらとも断言し難いんです。というか、どちらにも、ちと遠い感じ。せっかく飛行機をあしらうのであれば、次回作はもうちょいリアリティを出して頂けると、乗りものファンにはグッと訴求すると推察されます。味がいいだけに。
所用で名古屋にでかけた小西さんからお土産を頂戴しました。缶に入ったクッキーです。しかもその商品名たるや「新幹線全員集合クッキー」であります。0系、100系、300系、700系、N700系。5種の車体が缶に所狭しと肩を寄せています。あれ?500系は?…はいそうです。JR東海の関連会社の商品ですので、JR西日本の持ち物である500系は参加していません。もちろん200系とか400系とか、Eなんとか系とか800系なんかも参加していませんよ。あくまでJR東海の新幹線、であります。
それにしても「全員集合」って面白いネーミングですよね。「全車集合」とか「全系列集合」ではなく「全員」なんですから。新幹線を擬人化している点において、いわゆる「鉄分」が非常に高い。C57を「貴婦人」と呼ぶセンスと根は一緒です。
で、缶を開けるとそこには前述した5系列の全面が焼印されたクッキーが、一枚一枚パックされて入っていました。ちょっともったいないと思いつつ、「旧い系列のほうが稀少」という実車での価値観に倣うかたちで、最新式の「N700系」から食べてみました。(←こういう感覚はバカですよねえ)。殊のほか、おいしかった…。
軍事基地の中でも「空軍基地」は多数の航空機が集結し、大量の燃料も扱う場所。ゆえに万一の際の消防設備も、自前で備えているのは当然です。
嘉手納基地の中にも消防署のような施設がありましたが、その前に展示されていた消防車両の大きさといったら!やはり基地の中は「アメリカ」です。
管制塔の前に置かれた若草色の消防車は、太いタイヤを4軸に履き、いかにも重々しくいかめしい外観です。スピードは出なさそうですが。ま、基地内を驀進する範囲では邪魔をするものも無いでしょうしね。
白く長い放水銃のようなものがインパクトのある赤い消防車。運転席部分の角張ったガラス張りが、少々「昔想像した未来」的な印象も与えます。見るからに強い圧で放水しそう…。
かと思うと、こちらは機材運搬車でしょうか。後部は四角い普通のトラックですが、前部はアメリカン。大きく張り出たボンネット、左タイヤの上に見える長いラッパ型のホーン。そして大きなラジエーターグリルは銀色のメッキがツヤツヤに輝き、押し出しの強い表情を形作っています。
いずれも、日本の路地には馴染みません。基地ならではのサイズと見た目。消防ファンの皆さん、次の機会にぜひご見学を。
嘉手納基地の公開、今回の「目玉」は
ステルス戦闘機のF22でしょう。
日本も次期主力戦闘機と位置付けていましたが、肝心のアメリカ本国での生産中止、禁輸が下院で決定されるに及び、その計画がどうなるかも注目されています。
こと「禁輸」にかんしては、きわめて高いステルス性能を持っていることなどから、軍事機密保持のためという背景もゼロではなさそうです。実際、ほかの展示機がかなり開けっぴろげになっていたのと対照的に、F22だけはその周囲に簡易な柵を巡らせ、近づけないようにしたうえ、コックピットのガラス面がマスキングされていました。
いっぽう空中給油機はそのキモと言える給油コックの周辺もフルオープン。
機体最後部の下面に給油のためのノズルが収納されています。これは外から見ても目立つ装備です。それを伸ばして、自機の下後方に接近した被給油機にオペレートする場所がびっくり。
機体後部のほうを向いて腹ばいに横になり、目の前に穿たれたガラス窓を通して見ながら、ノズルをオペレートするのです。その席(というか腹ばいスペース)は2席並び。合理的な配置ではありますが、非常に狭く苦しい体勢で驚きました。
普段は見られないものに触れるのは勉強になるのですが、いずれも「軍用機」というところが…。やはりその用途を考えると複雑な思いにかられます。
前回問題を出してから3日。このしましま模様の地の部分は何かというと、路面です。そして白い何条にもおよぶ線はというと、「タイヤ痕」です。はい。普段は絶対立ち入れない場所、アメリカ空軍嘉手納基地に入ってきました。スペースシャトルも着陸できるほどの広さと設備を整えた、「極東最大の空軍基地」です。
この日はアメリカの建国記念日。基地のオープンデーということで、普段は厳重な管理が行われるゲートも市民に開放。私が嘉手納基地に入ったのは、2000年のサミットに出席したクリントン大統領がここから「エアフォース・ワン」で帰路に立った様子を生中継して以来、9年ぶりのことです。
私はレンタカーを運転して中に入ったのですが、その広さに改めて言葉も失います。敷地の端はなだらかに傾斜しているので、見上げるように基地中心部を眺めようとすると、まさに「北の大地」のような一面の緑となります。そして、その緑の中をゆるやかに上ると、2本ある長大な滑走路の一本は駐車場となっていました。車を止めた場所はかなり端で、ちょうど飛行機がタッチダウンするあたり。それゆえ、こんな路面になっているのです。
で、車を降りて会場の中心に向かい歩き始めたのですが、その距離たるや…。平面ゆえに視界の先に展示やテントがみえるのですが、一向に近づきません。そりゃ滑走路が3500m以上あるのですから、私の停めた場所からはおそらく1500m以上先、ですもの。暑い。汗を流してたどり着いた先で目にしたものは…次回以降またご紹介します。
金沢八景にでかけたときのこと。ふと思い立って京浜急行の金沢検車区なる施設の前に出ました。ここは電車の本線、そして検車区への引き込み線を跨ぐ歩道橋があります。ちょっと上がって、下をゆく電車を眺めてみました。赤い電車がガタゴトと通過していきます。運転本数は非常に多いのです。
そのまま検車区の正門に行くと、なかなかオツな花壇を発見。携帯のカメラだとちょっと画像のクリアさが厳しいですが、京急の車両に見立てた囲いで土留めがしてあります。
昔昔、私の実家のすぐそばにある国鉄新津工場(現在はJR東日本新津車両製作所)の花壇も、こんな感じの土留めがあったような記憶が…。職員の手作り感が、ほのぼのした空気を醸してくれますね。ちょっとしたことですが、こういうことができるというのは、プロの詰める場所の緊張感と、周囲とをつなぐ懸け橋になっているのではないかとさえ思います。
さてここで問題。次回の記事に関連する写真なのですが、これはいったいどこのどんな写真でしょうか?ヒント…普段は絶対入れない場所です。