#287「嘉手納 3」
軍事基地の中でも「空軍基地」は多数の航空機が集結し、大量の燃料も扱う場所。ゆえに万一の際の消防設備も、自前で備えているのは当然です。
嘉手納基地の中にも消防署のような施設がありましたが、その前に展示されていた消防車両の大きさといったら!やはり基地の中は「アメリカ」です。
管制塔の前に置かれた若草色の消防車は、太いタイヤを4軸に履き、いかにも重々しくいかめしい外観です。スピードは出なさそうですが。ま、基地内を驀進する範囲では邪魔をするものも無いでしょうしね。
白く長い放水銃のようなものがインパクトのある赤い消防車。運転席部分の角張ったガラス張りが、少々「昔想像した未来」的な印象も与えます。見るからに強い圧で放水しそう…。
かと思うと、こちらは機材運搬車でしょうか。後部は四角い普通のトラックですが、前部はアメリカン。大きく張り出たボンネット、左タイヤの上に見える長いラッパ型のホーン。そして大きなラジエーターグリルは銀色のメッキがツヤツヤに輝き、押し出しの強い表情を形作っています。
いずれも、日本の路地には馴染みません。基地ならではのサイズと見た目。消防ファンの皆さん、次の機会にぜひご見学を。