#286「嘉手納 2」
嘉手納基地の公開、今回の「目玉」は
ステルス戦闘機のF22でしょう。
日本も次期主力戦闘機と位置付けていましたが、肝心のアメリカ本国での生産中止、禁輸が下院で決定されるに及び、その計画がどうなるかも注目されています。
こと「禁輸」にかんしては、きわめて高いステルス性能を持っていることなどから、軍事機密保持のためという背景もゼロではなさそうです。実際、ほかの展示機がかなり開けっぴろげになっていたのと対照的に、F22だけはその周囲に簡易な柵を巡らせ、近づけないようにしたうえ、コックピットのガラス面がマスキングされていました。
いっぽう空中給油機はそのキモと言える給油コックの周辺もフルオープン。
機体最後部の下面に給油のためのノズルが収納されています。これは外から見ても目立つ装備です。それを伸ばして、自機の下後方に接近した被給油機にオペレートする場所がびっくり。
機体後部のほうを向いて腹ばいに横になり、目の前に穿たれたガラス窓を通して見ながら、ノズルをオペレートするのです。その席(というか腹ばいスペース)は2席並び。合理的な配置ではありますが、非常に狭く苦しい体勢で驚きました。
普段は見られないものに触れるのは勉強になるのですが、いずれも「軍用機」というところが…。やはりその用途を考えると複雑な思いにかられます。