#290「陽光」
どうもこの夏の東京は、お盆を過ぎてから夏らしくなった気がしませんか?週末、車に乗って出かけた先で、ちょっと駐車場に停めておいた車に戻ると、車内は熱地獄。空気を入れ替えようとしてもなかなか冷めてはくれない暑さです。太陽光、畏るべし。
しかしこれから秋・冬を迎えると、人は太陽のぬくもりが恋しくなるのです。かのゲーテが遺した言葉のように「もっと光を!」と言いたくなる。特に日本海側で育った私は、冬の太陽にありがたみを人一倍感じる性質であります。そのせいか、これまで乗ってきた車はことごとく、「サンルーフ」をつけてきました。太陽が欲しいと思うのは、太陽に飢えていることの裏返し。これは、緯度の高いヨーロッパでオープンカーが日本以上に売れ、さまざまなバリエーションを持つことをもってしても、証明できるでしょう。
そんな中、日本でも太陽と絶妙の関係をもたらすサンルーフを発見。それが本日紹介する日産キューブの屋根です。「ガラスサンルーフ」&「ロールブラインド」、までは従来の車にもありました。ふつうは完全に透けるか、完全に遮断するか、ですね。ところがキューブったら、「SHOJIシェード」なる新アイテムも付けたんです。これ、まさに「障子」のように直射日光を和らげ、やわらかな明るさを室内に取り込むもの。完全開放と、完全遮断の中間。まさに「和」の発想ですよね。
もう3か月もすれば今とはまったく違う、太陽の恋しい季節になります。そのころきっと真価を発揮するんでしょうねえ。