#291「ワープ」
成田空港って、東京から行くのは微妙に遠いですよね。とくに、東京都心、東京西部からは乗り換えも含めると1時間半ないし2時間ぐらいかかることもあります。アジアからの帰国時など、「なんだ、成田に着陸してから帰宅までの時間のあいだに、あの飛行機はもうソウルや上海あたりまで飛んでいけるぐらいだよ」…と愚痴ってしまうことも。
で、登場するのが「ヘリコプター」であります。先日試乗したのは六本木のアーク森ビル屋上からひとっ飛びで成田の手前、佐倉までを結ぶ、あたらしいサービス。六本木までのハイヤー、佐倉~空港までのハイヤーをセットにしています。六本木をテイクオフしてからターミナルにつくまで、およそ30分。もちろん渋滞もありません。まるでワープしたかのような感覚。
しかもこのヘリ、標準仕様と別にエルメスが内外装を仕立てた豪華版もあるのです。優美なデザイン、そして内装のカラーや設えは、馬具製造に起源をもつエルメスならでは。実は非常口の表示や、消火器のマーク、乗員への注意書きなども、無粋なプラスチックのプレートではありません。職人の手縫いなんですって。ひゃー。
電車と比較してしまうとそりゃ高いのですが、タクシーやハイヤーを使うビジネスマンなどにとっては、検討対象になりうる運賃。あ、「新婚旅行の出発」とか、「両親への旅行プレゼント」など、記念日的な使い方もありかも。意外に利用は伸びるんじゃないでしょうか。