2008年9月アーカイブ
「乗りもノート」では稀な、ちょっと扇情的なタイトルであります。しかし写真を見ればおわかりですね。JR東日本の新幹線E4系です。オール2階建て、一編成が8両の列車です。お客さんがほどほどのときは8両で、多いときには16両で運行するのですよ。で、その16両の時にはこんな感じ。
カモノハシのような、ひょうきんな見た目の先頭部分。その先っぽ、くちばしの先を開くと連結器が。2本の列車がキスすることで晴れて16両編成になるわけでございます。そのときの定員は1600人を上回り、高速鉄道としては世界一の座席数を誇る列車となります。
カモノハシのおでこのあたりに乗っている運転士は、それだけの命と生活を背負ってオペレートしているのですね。時速900キロで500人を乗せ、空をゆく飛行機のパイロットの重圧、というのはよく聞きます。しかし、考えてみるとそれと同じような責任が電車の運転士にもあるわけで。「カモノハシ」とか「キス」とか言っているのは気楽なものですね。次回は心して乗車いたします。
鉄道の世界では、列車に名前をつけることは非常にポピュラーです。「のぞみ」「ひかり」に始まって「おおぞら」「つばめ」「北斗星」…皆さんお馴染みの愛称が目白押しですよね。 これが「バス」の世界になるとぐっと馴染みが薄くなります。で、本日の写真。
どうです。富士急行の高速バスの車体に堂々と掲げられたロゴ。「ヤキソバEXPRESS」ですよ。度肝を抜かれるネーミング。EXPRESSといえば「トワイライトエクスプレス」とか「オリエントエクスプレス」がその代表格。「豪華」にして「長距離」。「庶民派」よりは「セレブ」な感じを否応なく感じさせられます。他には「成田エクスプレス」なんぞもありますが、これは「海外旅行」というイメージと結びついていますから、これまた「トワイライト…」などと同じベクトル上にある愛称といって差し支えないでしょう。
しかし、時代はいま「ヤキソバ」なんです。どうやらコレ、「焼きそば」で見事な町おこしに成功した、静岡県の富士宮と東京を結ぶ高速バスの愛称のようです。確かにいま、「富士急行」&「ヤキソバ」といえば行き先は特定されますよね。「とき」が新潟へ、「あずさ」が松本へ向かうのと同様の位置づけと言えましょう。じつにいい愛称です。「ヤキソバ」。誰しもその魅力が「視覚」「味覚」「嗅覚」でイメージできる強み。さらに文字で書いた時のインパクトはこの写真を見ての通り。やられました…。
何度目にしてもぎょっとする鉄道車両というのはそうそうありません。今回ご紹介する南海電鉄の50000系「ラピート」はその最たる例でしょうね。日頃から「乗りもノート用に、なんか面白いネタがあったら教えてくださいネー」と周囲には話しているのですが、やはりインパクトのあるものには何人もの人が引きつけられます。
この「ラピート」に関しては、森麻季アナが出張の際に関西空港で見かけた、ということで写真を私に送信。さらに気象予報士の木原実さんが、表参道「高野山カフェ」からの中継した際、高野山とゆかりの深い南海電鉄からいただいたということで、キーチェーンを見せてくれました。このキーチェーンは、両サイドのライトがピカッと明るく点灯します。暗がりでカギ穴を探すのに便利、ということでしょう。でもポケットにはちょっと収まりにくいサイズ…。
まあ何度みてもそのカタチは衝撃ですわ。濃い青のボディが「鉄人28号」のようなごっつい造形ですからね。しかもそれがホンモノの電車サイズなんですから(当たり前だ)。子供のみならず、大のオトナも目を奪われますよねー。先頭のスカート部分などかなり尖っていますから、やっぱりポケットにこのキーチェーンをいれとくのはムリかもしれません。とくにパンツの前ポケットは。信号の変わり目に走ったりすると、ぐいっと太ももに刺さるような衝撃が…あるかもしれませんし。
道路沿いのコインパーキングで、こんな状況を発見しました。その車は四輪駆動車。しかも昨今のセダンやワゴンに見られる「オンロード四駆」ではなく、正真正銘の、古式ゆかしい悪路向きの四輪駆動車です。しかもおそらくノーマルモデルよりも大きなタイヤを履いているのか、地面からの車高が高いのです。
よって、コインパーキングの砦ともいうべきフラップが、なんだか「サイズ違い?」な状況になっています。本来ならば車の底面に密着し、がっちり車を押さえるはずのフラップ。料金を払わずに車を動かそうものなら、ガリガリガリッ!と抵抗するはずのフラップ。しかし今回は「空気を押さえる」だけの存在となっています。ごついタイヤと比べても、ちょっと貧弱に見えますよ。
駐車場の番人を無用のものとしたコインパーキングシステムですが、こういう心配もあるのですね。この車のドライバーはきちんと料金を支払っていったものと思いますが、中には不届きなドライバーが居ないとも限りません。私、以前都心で目撃しましたもん。同じような状況で、何の躊躇いもなくフラップを乗り越えていった若いドライバーを。
自動販売機が街のあちこちにあってもお金が盗まれたりしない日本。コインパーキングも日本に住まう人たちの良心の象徴かもしれません。今後も適正なご利用をしていこうじゃありませんか。
秋らしくなってまいりました。秋と言えば運動会。先日も、出勤途中に学校のグラウンドで賑やかに走り回る子供たちの姿が見えました。私の通った小学校ではグラウンドで昼の弁当を食べた(保護者と一緒ではありませんでした)記憶がありますが、今はどうなんでしょう。秋と言えば遠足もありますよね。オトナとなった今振り返ると普段の生活圏からほんのちょっとだけ出たにすぎない距離。でも子供のころは大冒険をしてきたような満足感を覚えたものです。
そんな秋のイベントに欠かせないのが「おむすび」でしょう。具材は移り変わりましたが、「行楽の友」選手権があったなら、常に表彰台に上るメニューであります。で、きょうの本題、写真はボーイング737-500のエンジン。正面から見ると断面が「おむすび型」です。1967年に初飛行したボーイング737。初期のバージョンは砲弾型のもう少し細いエンジンでしたが、低騒音で高性能なエンジンが開発され、途中からは変更されたんですね。でもこの新エンジンは直径が太くなるので、そのまま主翼に吊したのでは地面にこすりかねません。で、エンジン下部を平たくして地面と干渉しないように工夫しているわけです。
あれから早くも1か月…北京オリンピックの開幕取材のことです。8月8日、成田に行くと、窓の外にひときわ目をひく大きな機体が。エアバスA380です。
当コラムでも何度も書いておりますが、ホンモノを見るのは初めて。いやあ、さすが世界一の巨大機。デカいです。ほんとに。
写真で見る機体の右奥に、サテライトが見えます。その屋根よりも明らかに高い、そんな機体の背中が「ずいーっ」と伸びていきます。ボーイング747と違い、オール2階建てですので、そういうシルエットになるんですね。
ところでこの日、A380の左奥、滑走路の向こうには全日空のビジネスジェット(オールビジネスクラスのボーイング737)の姿も見えました。長さが33mちょっと、瑞直尾翼のてっぺんまでの高さが12mということで、いずれもA380の半分以下。遠くに駐機していることを差し引いてもちっちゃく見えます。つまり、成田で見られる国際線機材の最大&最小を一度に見たわけですね。
…というような話を、一緒に北京に向かう笛吹さんとEディレクター(女性)に説明したのですが、まあ予想通り、リアクションは「ふうん」っていうぐらいのもんでして。この感動を誰かに伝えたい!という思いで本日掲載となりました。1か月の「胸のつかえ感」、解消です。
「ニュースリアルタイム」のサイト内のコラム「リアルコンノ」でも書きましたが、先週実家に帰ってきました。ジョギングの最中、足元を見ているとこんな図柄に出会いました。マンホールのフタです。蒸気機関車が驀進しています。
旧・新津市は鉄道の要衝、車両工場や車両基地もあり、鉄道関連の仕事に就く人も多い街でした。いまもその名残は残っています。いっぽう明治に入って市の南部に広がる丘陵地帯からは石油を産出。日本一の産油量を誇りました。昨今は「さつき」の産地でもあります。しめて「花とみどりと石油の里」というのが旧・新津市のキャッチコピーでした。
それらをてんこ盛りにしたマンホールが各所に埋め込まれているんですね。ちなみにこの写真は、通過するのは農業関係の車がほとんどじゃないかという、のどかな「半・農道」のど真ん中で撮りまして。市外からの人の目には触れづらい場所。たぶん目の前の家の人ぐらいしか凝視しないんではないかなあ。せっかくですが、ちょっと凝りすぎ??
長崎から「心の友」のひとりが研修のため上京してきました。ご本人にはあいにく直接会うことが出来なかったのですが、私の机上におみやげが。ボール紙製の箱には長崎の路面電車が描かれています。
頂いた物はできるだけ早く味わうのが私の身上。さっそくひとつ食べて、そのようすを長崎の友にメール送信しました(きっと研修中だったはずですが)。
こちらは電車の前部にあたる部分を明けると、中からココアっぽい風味のひとつぶクッキーが。ちんちん電車の発車ベルを象ったもののようです。これはなかなか美味い。洋風文化をいちはやく取り入れた長崎の土地柄か、ほどよいハイカラぶりが絶妙です。
ところでこういうお菓子、電車は車体が直方体であるがゆえに、箱のデザインに馴染みやすいんですよね。東京にも「都電もなか」という銘菓がありますが、あれも今回と同様の電車型の箱に入っています。今後は南海電鉄の「ラピート」とかJR九州の883系みたいな箱もお願いします。(もうすでにあったりするのかな)。
「リアル特集」のSディレクターは、その緻密な取材と執念で数々のスクープをものにしてきた人物。この世界ではかなり知られた存在です。人柄は穏やかで温厚、ちょっとお茶目な一面もあり、つまりなかなかいない人物なんですね。そんなSさんの趣味は「鉄道」。さすがもののわかった人であります…私も同じ趣味、持っています(笑)。
先日Sさんの机の上に置いてあったのがきょう紹介するお菓子。駅の売店で売っていたそうです。懐かしの自動券売機を模した箱には、パイが何枚も入っています。ツウなポイントは、販売機自体が国鉄時代のものを再現しているということ。そうそう、あのころの料金ボタンは円かった。私が子供の頃、両親とでかける際には自分で押させてもらったものです。あのボタン。当時の料金はちょうど今の半額ぐらいでしたか。
そしてパイの入った小袋は、機械の下方にある取り出し口から出します。当然、当時の国鉄切符の地柄がプリントされているんですねえ。よく出来ています。
Sさんから一枚おすそわけを頂戴した近野は、午後のひととき、お茶うけとしてパイを賞味…。夕方の仕事も元気に出発進行!でした。