#194「良心」

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大きなタイヤ

 道路沿いのコインパーキングで、こんな状況を発見しました。その車は四輪駆動車。しかも昨今のセダンやワゴンに見られる「オンロード四駆」ではなく、正真正銘の、古式ゆかしい悪路向きの四輪駆動車です。しかもおそらくノーマルモデルよりも大きなタイヤを履いているのか、地面からの車高が高いのです。
 よって、コインパーキングの砦ともいうべきフラップが、なんだか「サイズ違い?」な状況になっています。本来ならば車の底面に密着し、がっちり車を押さえるはずのフラップ。料金を払わずに車を動かそうものなら、ガリガリガリッ!と抵抗するはずのフラップ。しかし今回は「空気を押さえる」だけの存在となっています。ごついタイヤと比べても、ちょっと貧弱に見えますよ。
 駐車場の番人を無用のものとしたコインパーキングシステムですが、こういう心配もあるのですね。この車のドライバーはきちんと料金を支払っていったものと思いますが、中には不届きなドライバーが居ないとも限りません。私、以前都心で目撃しましたもん。同じような状況で、何の躊躇いもなくフラップを乗り越えていった若いドライバーを。
 自動販売機が街のあちこちにあってもお金が盗まれたりしない日本。コインパーキングも日本に住まう人たちの良心の象徴かもしれません。今後も適正なご利用をしていこうじゃありませんか。


2016年8月

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近野 宏明
(こんの ひろあき)

現在、ワシントン特派員。鉄道、自動車、航空機などの乗りもの・交通全般に詳しい。

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このブログ記事について

このページは、近野 宏明(こんの ひろあき)が2008年9月19日 14:40に書いたブログ記事です。

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