2007年12月アーカイブ

#121 「帰省」

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 きょう28日が仕事納めという方も多いのではないでしょうか。私も予定では、そうなっています。あす以降、幸いにして世の中が平穏であれば、「帰省ラッシュ」がニュースのトップとなる確率が非常に高い。いよいよニッポンの年末年始、であります。

 

   クルマであれば渋滞が心配。飛行機や列車ならば座席の確保が大切。仕事柄、これまでお正月のド真ん中に飛行機や新幹線に乗る機会が無かった私は、この冬は取材してきました。12月1日、2日の土日に。どこへ?って、そりゃJRの「みどりの窓口」であります。

  ビックリしました。窓口では本当に年末年始のきっぷを求める行列が出来ていたからです。頭では分かっています。「自由席の乗車率は150%…」みたいな原稿を何度書き、何度読んだことか。でも、自分がその真っ只中に身を置くコトが無かったモノで…。行列を目の当たりにして、帰省にはエネルギーが要ることを再確認しました。すみません。

 

   きょう掲載の写真ぐらいのガラガラ状態があるとは到底思えませんね。きっと車中・機中はどこも満席。皆さま目的地までどうぞご無事で。そして着いたらうがいと手洗いをお忘れ無く。

 

ことしの「乗りもノート」はこれにて終了。どうぞ楽しい正月をお過ごしください。そして元気に新しい年を迎えましょう。


#120 「トミカ博 2」

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        トミカ博、有料での入場者にプレゼントされるのはこちら。  

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            日テレの中継車・604号車です。

 「乗りもノート #035」で紹介したパリパリの新車。それがトミカになったんです。今回のテーマ「ただちに現場へ直行せよ!」にふさわしい一台とも言えます。赤色回転灯こそ点けていないものの、報道の中継車は現場にかけつける乗り物の一台ですものね。

 「乗りもノート #111」で書いたとおり、我が家にはいまテレビ朝日の中継車はあるのですが、日テレのものがどうしても手に入らず…。シリーズこそ違いますが、初めて自分の勤める会社のクルマを入手したしたよ
 幼少のみぎり、トミカを集めていた頃…。誕生日やちょっとしたプレゼントは勿論ですが、私の父親は遠方に出張に行くと、その土産にトミカを買ってきてくれました。「父親の出張=トミカ1台増える」という図式です。当時はあたかも公理・定理のように考えていましたが、今にして思うと、父は出張先のどこでミニカーを買っていたのでしょう。おもちゃ屋って、そんなにあちこちには無いですし。ナゾです。   
 あれから30年。まさか自分が将来テレビ局に勤務し、その会社の中継車のミニカーを手に入れ、悦に入るときが来ようとは…大人になったんだか子どものままなんだか、よく分かりません。

 ということで、「乗りもノート」をご愛読の子どもたち、そして子どもの抜けない大人たち。お正月はみんなお年玉を持って「トミカ博」にGO!「604号車」というお年玉も待ってますよ。


#119「トミカ博」

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 119回目を迎えた「乗りもノート」です。今回はそれに相応しい話題をご用意しました。日本テレビ主催のイベント。「トミカ博」です。(@パシフィコ横浜・新年1月1日~7日)。コンサート、演劇、美術展などなど、様々なイベントを開催している日本テレビ事業局ですが、やってくれました。乗りものファンのハートをぐわしっとつかむこの企画。

 で、それがなぜ「119」回目に相応しいのか。それは今回のトミカ博のテーマが「緊急任務だ! ただちに現場へ直行せよ!」というものだから、なんですねー(苦しいこじつけ?)。どうですこのポスター。パトカー、消防車はじめさまざまな緊急車両が列をなしています。

トミカ博ポスター 会場では「レスキューコーナー」と題してレスキュー隊や警察のトミカを紹介するコーナーや、トミカを滑らせてレスキュー現場に出動させるゲームなど、緊急車両にちなむアトラクションが盛りだくさん。

 他にもトミカとプラレールの巨大ジオラマ、自分で選んだパーツを目の前で組み立ててくれる「組立工場」などなど、こりゃ子どもたちだけじゃなく、大人も心奪われそう…。かつて池袋のサンシャインシティでこのイベントを見かけたとき、クルマ好き&ミニカー好きの私はついフラフラと吸い寄せられてしまいました。
で、結果は大正解

 さらにビッグニュース!今回、有料で入場したお客様には
記念トミカがプレゼントされるのですが、その車種は何と…! 次回、現物とともに詳しくご紹介します。


#118 「結節点」

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 日本テレビの資料室は、なかなか味な品揃えをすることで一部利用者には有名です。今回紹介する一冊もそんなラインナップから。

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その名も『ジャンクション』という写真集です(著者:大山顕。発行:メディアファクトリー)。

 

団地マニアとしても知られる著者が、全国の高速道路のジャンクションを訪ね、その造形美や色彩、立地や音(騒音?)に至るまでを「鑑賞する」という、類のない本であります。「こんなケッタイな(←褒めてます)本、誰のために買うんだろ?」とは思いますが、そうです。まんまと私は借りてしまいました。最初の貸出し者だそうです。つまり、私のためと言っても過言ではありません。ありがとう。われらが資料室。

 

 ということで、そのスゴイ写真集ですが。コメントが熱いんです。曰く、

「ジャンクション好きなら必ず訪れなければならない、ジャンクションの王様」(箱崎JCT)。

「東京における都心部ジャンクションの王様が箱崎ならば、大阪におけるそれはここ」「何度見てもどきどきする」(阿波座JCT)。

「知る人ぞ知る下町の名品」「まるで怪獣のよう」(堀切JCT)。

そして建設中のジャンクションには「訪れるたびにどんどん様変わりしていく姿を見ると、我が子の成長を見守る親の気持ちとはこういうものか、と思う」(有明東JCT)…って常人にはなかなかこの境地、たどり着けませんよね。私はそういう思い、よく分かりますが。

 この本、後段にはジャンクション鑑賞の手引きもあり、懇切丁寧にその魅力と手法も紹介されています。道路や巨大建造物、都市環境などに興味のある方、ぜひご一読を。


#117 「デザイン」

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 乗り物のデザイン大国といえば、イタリアです。とりわけ自動車の世界では名だたるデザイナー、デザインオフィスがこの国には揃っています。ご案内の通り、服飾の世界では尚更のこと。国民のデザインに対する意識も(自覚しているかどうかにかかわらず)相当高いのでしょう。

 で、きょうの一枚です。 

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      イタリアのオートバイメーカー、ドゥカティの灰皿です。

 二輪レースの最高峰、バイクにおけるF1といえる「MotoGP」。その今シーズンのチャンピオンがイタリアのドゥカティです。そのピット裏に設置されていた灰皿がこれ。紅くつややかな表面、なめらかでスピード感たっぷりの造形です。横に倒した状況をイメージしてみてください。ね。しかも最小限の土台できちっと直立するその機能性

 こういうスタイリッシュなデザインが(おそらく)普通に存在するところが、デザイン大国の底力なんでしょう。ただ、日本の街や建物に馴染むかというとまた話は別でして…。


#116 「高騰」

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 けさ。よく使っているガソリンスタンドの前を歩いたときに、数字を見て改めてびっくりしました。その看板には、今まで見たことのない数字っていたからです。

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高騰高騰と連日繰り返しお伝えしてきましたが、ここまでとは。週末ドライバーの私にも驚愕の価格です。

  言うまでも無く、乗りものは燃料がないことには動きません。太陽エネルギー燃料電池など、環境の負荷が少ない代替エネルギーの開発が急がれます。幸いにして日本は環境技術においては競争力を持っています。もし開発に成功すれば、新しい乗りものの世界でも日本が世界をリードすることも夢ではありません。

  それにしても。この数字を掲出する従業員はどんな心持ちなんでしょう。厳しい価格競争の中で一円にしのぎを削る。「ウチはよそより高いなあ」「あの店には勝った」という感じ? 一度、その掲出の瞬間に居合わせてみたいものです。史上最高値を世間に知らせる瞬間、彼・彼女はどのような表情をするのか。そしてその場をたまたま通りかかった消費者はどんなリアクションを見せるのか。

・・・一日も早い価格の沈静化を願うばかりです。


#115「鉄道博物館 我らが駅」

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 いま私がこの原稿を書いている場所(日本テレビ本社)には、かつて駅がありました。旧新橋駅、のちの汐留貨物駅です。

 

その汐留駅が復活!したのがこちらの写真。

ミニ電車の汐留駅

 鉄道博物館で撮影した「汐留」駅です。鉄道博物館には、ホンモノとまったく同じ信号システムで運転するミニ電車が走っています。身長178センチの私も膝を折り曲げて、運転を楽しんできましたよ。信号に従って速度を調整しながら走っていくと、汐留駅に到着。停車中に駅名板を撮影しました。

 

ミニ電車と新幹線の高架 こちらがミニ電車の行き交うようすですが、たくさんの電車に大の大人が乗り込んでぐるぐる走り回る様子は、一種の壮観。開館以来連日大人気のコーナーですから、いち早く入場してご予約を。あわせて4つの駅名は「万世橋」「汐留」「飯田町」「両国橋」ですが、この4つに共通すること、皆さん当然ご存知ですよね??

#114「珍駅」

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 報道局の「乗りもノート秘密特派員」、Kカメラマンが日本屈指の珍駅に行って来ました。そこは広島との県境に近い島根のJR三江線。

宇津井(うづい)駅です。

 

 

 

 

 

 まず入り口がこれ。「高度成長期に建てられた公団の住宅そっくり」「つづら折りの階段。実に116段。途中踊り場が11も…」とはKカメラマンの報告です。踊り場の数まで数えるとは…さすが筋金入りの鉄ちゃんです。

02.jpg そして地上30メートル(6階に相当)。階段を上りきるとそこにはこんなホームが。そう。高架橋の途中にある駅なのです。写真奥にはトンネルが見えますが、反射鏡で分かるとおり、反対側にも山が。ホームの両側にはすぐトンネルがあるのです。

03.jpg つまり。遠くから見るとこんな感じ。一日4往復しか列車がないので、さすがのKカメラマンも列車を撮影することは断念したそうです。

 

04.jpg さて。あらためてその「階段塔」を直下から見ると…。まあシュールな光景ではあります。お年寄りや足の不自由な方には限度を超えた造りではあります。

 

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 この特殊な駅についてのKカメラマンの報告は続きます。「昭和40~50年代、国鉄で標準化が叫ばれた時代のものらしく、無機質なコンクリート打ちっ放しの面白味に欠ける建造物ですが、この時代に育った私には、どこか懐かしい昭和の香りが。なんとなく安堵を覚えるのはこの駅の雰囲気なのでしょうか。それとも私が変わってるのかな?」 …皆さま、いかがでしょう?変わってる?


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プロフィール

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近野 宏明
(こんの ひろあき)

現在、ワシントン特派員。鉄道、自動車、航空機などの乗りもの・交通全般に詳しい。

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