2008年11月アーカイブ
いよいよ、ラストランです。 1964年、東海道新幹線の開業と同時にデビューして以来40年余。
「初代新幹線」0系がこの週末で引退します。ご存じのとおり東海道区間ではすでにその姿を見なくなって久しいのですが、山陽新幹線の区間では黙々と走り続けていたのですよ。
私は先日、最後に残った3編成(各6両編成)のうち2本に乗る機会に恵まれました。引退を前にデビュー当初の塗装に戻された車体はつやつやのピカピカ。そして後年は「団子っ鼻」と言われた丸っこい先頭部分、久々にみるとじつに美しい造形でした。「夢の超特急」として高度成長期の日本を支えた0系は、そのデザインも「夢」が昇華したように見えましたよ。
今回は早朝発の列車にみっちり乗りとおしたので、まずは腹ごしらえとばかりにお弁当タイム。はい、「夢の超特急弁当」です。
この陶製の器が出来上がった時点でもはや何も言うことはありません。大きさは小ぶりですが重さはずっしり。しかも形もいい塩梅のデフォルメ。この弁当会社の名物である明石のタコもちゃんと入っていました。では、おなかもとりあえず満たされたところで、続きはまたの機会に。
↓0系をはじめとする新幹線の動画、たくさん見られますよ↓
ありがとう!“0系”新幹線 スペシャル
昭和2年に開業したということですから、かれこれ80年を上回る歴史があるんですね。戦時の期間を除いて、あとは黙々と行ったり来たり。このルート、最も急なところは斜度が31度18分。ケーブルカーとしては日本一の急斜面ですって。その急斜面でがんばっていた「あおば」「もみじ」の両名はしばらくのおつとめです。12月8日から22日までは「新車両入れ替えのため運休」だそうです。
ならばどこかで、その新型車両を作っているんでしょうけれど、気になるのはその製造方法です。写真の通り、ケーブルカーというのは斜面に沿って走るため、横から見るとその斜度に合わせた平行四辺形の外観をしています。そして車内は階段状になっているんですよね。それ、製造工場ではどういうふうに作っているんでしょう?水平の床上で作ろうとすると、車内の階段はギザギザの洗濯板みたいなことになりますし…窓枠も斜めになっちゃうし…。工場でも納入先と同じような斜めの土台があって、その上に載っけて作業するんでしょうかね??
先日所用のため東急の池上線に乗りました。途中区間は乗ったことがあるのですが、始発駅の五反田から乗るのは初めて。山手線のホームから乗り換え階段を上がるとそこには、JRの線路と直角に乗っかるかたちで短いホームがあります。と、ここまで来て思い出しました。このホームのすぐ横にはビジネスホテルがあるのです。なんで泊まったことのないホテルを思い出すかと言えば…。あれは5年ほど前のこと。鉄道好きで知られるタモリさんの番組で「東京ホテルランキング トレインビュー編」みたいな企画を放送。このホテルも紹介されていたからでした。ホテルのランキングを「鉄道がよく見える」という観点だけで格付けするという、すごい企画でしたよ。
写真をご覧ください。ホームから見ても一目瞭然ですね。あっちに見えるのがホテルの部屋です。つまり、向こうから見ると、目の前を数分おきに池上線の電車が行ったり来たりするのであります。確かにすごいロケーションです。きっと自分の手が車体に届くような感覚でしょうね。東京の私鉄好きにはたまらないホテルでしょう。でもホントに好きな方は窓の外を行きかう電車に夢中になって、「なかなか寝られない!」、という問題が生じるかもしれません…。どうかご注意を。
鉄道会社のポスターはなかなか魅力的なものが多くございます。
私も足を止めて見入ることしばしば。先日東京駅でみかけたものは、ポスターの中に窓枠があり、その中に車窓のような風景がおさまっていました。近づくと、東海道新幹線のとある区間で見える、大きな恐竜のモデルのようです。
「へえ…そんなところに」と思いましたが、記憶にないのも無理からぬことで、私、だいたいそのへんは十中八九、うたた寝をしているのです。今度乗ったら忘れずに見てみましょう。
ところでこのポスターの前ではしゃいでいたら、目の前をいかにも「位の偉い人」と見受けられる人物が歩いて行きました。金色の帯が制帽や制服にキラめくその人こそ、「JR東海 東京駅長」さん。「東京駅長」といえば、国鉄時代は現場の最高位の職として知られました。現在は東日本、東海の2人の駅長さんがいるわけですが、これだけ大きな駅で駅長ご本人が駅のコンコースを巡回しているのは私、初めて目撃しましたよ。思わず「敬礼ッ」と姿勢を正しそうになってしまった私でありました。
♪赤い靴~と言えば、ご存じのあの曲です。横浜の波止場から船に乗って行ってしまった女の子ですね。でも21世紀の現在、実際に横浜に行くと今会えるのは「赤いくつ号」というこのバス。横浜市営バスが観光スポットを中心にぐるぐると周遊運行しているようです。赤とクリーム色を基調としたレトロなイメージのバスはピカピカ。しかも料金は1回乗車ごとに100円ですって。こりゃ見るだけではなく乗らなきゃ損ですね。
いまJRのページを検索してみると、横浜地区のフリー乗車券に赤いくつ号のフリーきっぷまでついたお得なチケットも販売しているようで。これ、東京都内みたいな横浜に近い駅からでも購入可能だそうです。
赤い靴を履いた女の子は異人さんに連れられて行ってしまいましたが、赤いくつ号は横浜の街で観光客の足として大活躍をしているようです。これから年末。お饅頭の湯気がもうもうとあがる中華街もいいですし、きっちり防寒して外人墓地や元町あたりを歩くのもいいですしね。横浜にお出かけの際はコレ。思い出してください。
先日の当欄でヘッドマークは「現物」が無ければならない、と勇ましく「LED表示」を否定したところ、読んだ先輩から「いやー、近野くん、ほんとそうだよね」と完全同意の感想をいただきました。やっぱりLEDで電光表示してもねえ…。ちょっと味気ないですよねえ。と、昭和生まれの鉄道ファンは思うわけであります。
ところで平成生まれの鉄道ファンはどうなんだろうね、というのが先輩の疑問でありまして。そもそも最初から「実物」のないLED表示ばかりに親しんできたとなると、別に味気なさも寂しさも感じないんではないか?という話にもなりました。
きょうの写真は「カシオペア」の先頭にたつ機関車とヘッドマークです。でも私、きづいてしまいました。「カシオペア」のヘッドマークの図柄のこと、「よく知らなかった」というのが正直なところです。いま改めて見ると「こんなマークだったんだ…」と思う次第でありまして。
偉そうに平成生まれの鉄道ファンは…とうんぬんしましたが、昭和生まれの鉄道ファンも実はその程度でありました。
銀座で乗ったエレベーターです。地上で乗り込んだら、左前方にも別の出入り口が。地下に降りるとそちらの扉がスーッと開きました。汐留の日本テレビには、四角いゴンドラの向かい合う2辺に扉がついたエレベーターがあります。しかしこの銀座のエレベーターは2つの扉が90度の位置になっているのが面白いところ。
ここで問題が生じます。それは「上座はどこにあたるのか」という問題です。まあ世の中いろんなところに長幼の序、それにともなう作法がありまして。エレベーターの中でいちばんエラいひとはどこに立つのか。四角くて扉が一つという通常タイプであれば、扉から遠い左奥の隅、ということになっているようですからね。(操作ボタンのある側の後ろ隅という解釈もあり)。
いずれにしてもゴンドラが□型ならばまあよいのです。しかし写真のエレベーターは。私は開いているひとつの扉から内部を撮りました。左奥には地下階で開く扉。となるとどちらの扉からも奥となる、右奥の角が上座…と思いきや。「右奥の角」が無いんです。角の部分は斜辺になっていて、ここに操作ボタンが…。このエレベーター、つまり五角形なんです。誰か教えて!上座はどこなんでしょ。
先日は大月駅にあった「砂箱」を紹介しましたが、ご賢察のとおり、大月といえば「リニアモーターカーの実験線」。行ってきましたよ。4年ぶりに。途中で見上げる高い高架橋はその一部。少し山に入ったのどかな地域。オレンジ色の柿があちこちの庭先でたわわに実っていました。
JR東海は5兆円以上の自己資金でもって、このリニア中央新幹線を開業させることをもくろんでいます。私企業が手がけるプロジェクトとしては破格の金額。当然、それは経営に直結しますよね。出来れば最小限のコストで開業させたいと思うのが当然でしょう。この高架橋も開業時には本線の一部。この先長野県に入ったところでどこまで北側にルートが迂回するのかが焦点です。
改めて考えてみると、「リニア(linear)」って「直線状の」っていう意味なんですよね。期せずして、「直線運動」というモーターの特性と、ルートそのものの理想が一致しているわけです。「リニア」はどこまで「リニア」でいられるか。これから計画が進むにつれ、地元との調整、政治との対峙が厳しくなることが予想されます。