#211「東京駅で」
鉄道会社のポスターはなかなか魅力的なものが多くございます。
私も足を止めて見入ることしばしば。先日東京駅でみかけたものは、ポスターの中に窓枠があり、その中に車窓のような風景がおさまっていました。近づくと、東海道新幹線のとある区間で見える、大きな恐竜のモデルのようです。
「へえ…そんなところに」と思いましたが、記憶にないのも無理からぬことで、私、だいたいそのへんは十中八九、うたた寝をしているのです。今度乗ったら忘れずに見てみましょう。
ところでこのポスターの前ではしゃいでいたら、目の前をいかにも「位の偉い人」と見受けられる人物が歩いて行きました。金色の帯が制帽や制服にキラめくその人こそ、「JR東海 東京駅長」さん。「東京駅長」といえば、国鉄時代は現場の最高位の職として知られました。現在は東日本、東海の2人の駅長さんがいるわけですが、これだけ大きな駅で駅長ご本人が駅のコンコースを巡回しているのは私、初めて目撃しましたよ。思わず「敬礼ッ」と姿勢を正しそうになってしまった私でありました。