#213「製造法」
晩秋というのもお別れの季節、のようです。東京西郊の行楽地、高尾山のケーブルカー「あおば号」と「もみじ号」が12月7日をもって引退するそうです。「乗りもノート」特派員のTさん(女性)が現地で写真を撮ってくれました。
昭和2年に開業したということですから、かれこれ80年を上回る歴史があるんですね。戦時の期間を除いて、あとは黙々と行ったり来たり。このルート、最も急なところは斜度が31度18分。ケーブルカーとしては日本一の急斜面ですって。その急斜面でがんばっていた「あおば」「もみじ」の両名はしばらくのおつとめです。12月8日から22日までは「新車両入れ替えのため運休」だそうです。
ならばどこかで、その新型車両を作っているんでしょうけれど、気になるのはその製造方法です。写真の通り、ケーブルカーというのは斜面に沿って走るため、横から見るとその斜度に合わせた平行四辺形の外観をしています。そして車内は階段状になっているんですよね。それ、製造工場ではどういうふうに作っているんでしょう?水平の床上で作ろうとすると、車内の階段はギザギザの洗濯板みたいなことになりますし…窓枠も斜めになっちゃうし…。工場でも納入先と同じような斜めの土台があって、その上に載っけて作業するんでしょうかね??