#207「リニア」
先日は大月駅にあった「砂箱」を紹介しましたが、ご賢察のとおり、大月といえば「リニアモーターカーの実験線」。行ってきましたよ。4年ぶりに。途中で見上げる高い高架橋はその一部。少し山に入ったのどかな地域。オレンジ色の柿があちこちの庭先でたわわに実っていました。
JR東海は5兆円以上の自己資金でもって、このリニア中央新幹線を開業させることをもくろんでいます。私企業が手がけるプロジェクトとしては破格の金額。当然、それは経営に直結しますよね。出来れば最小限のコストで開業させたいと思うのが当然でしょう。この高架橋も開業時には本線の一部。この先長野県に入ったところでどこまで北側にルートが迂回するのかが焦点です。
改めて考えてみると、「リニア(linear)」って「直線状の」っていう意味なんですよね。期せずして、「直線運動」というモーターの特性と、ルートそのものの理想が一致しているわけです。「リニア」はどこまで「リニア」でいられるか。これから計画が進むにつれ、地元との調整、政治との対峙が厳しくなることが予想されます。