#206「砂」
山梨県、中央本線の大月駅であります。秋の山梨。いいですよね。果物や山の幸はますます美味しい時期に入りました。
ホームの端に行ってみると、屋根も無く、秋の風がそよそよと気持ちよく吹いてきます…と。私の足元にはずいぶん年季の入ったデカい缶がどんと置かれていました。木製の柱の下に鎮座している赤錆びたその容器には「機関車用砂」と力強い手書きの文字が。
フタをしてあれば開けてみたくなるのが人情ですが、ここはぐっと堪えました。ご存知の通り、「滑り止め」の砂なんですね。これから挑む甲州路。標高はぐんぐんあがります。滑り止めは必須ですよ。機関車の台車をよく見ると、車輪の横あたりにたくさんの砂箱が取り付けられているのがわかります。…って鉄道好き以外の皆さんには「わかります」かどうかよくわかりかねますが。
インターネットで「滑り止め」「砂」を検索すると、予想通りの商品がずらりと登場します。受験用のお守りです。このページを見ていますぐ大月駅に向かおうとした皆さん!お守りはお金を払ってきちんと購入してくださいね。