#236 「回転・ふたたび」
先日の#233で、サンフランシスコのケーブルカーがどうやって向きを変えるか、いしかわじゅんさんの写真をご紹介しました。手押しのターンテーブル、でしたね。今回はとあるバス車庫での一枚です。この写真で見える横幅が、ほぼこのバスターミナルの横幅と同一です。つまり、頭から入っていくと出るときにはバックせざるをえません。そこでこのターンテーブルがあれば、狭い場所の制約から解放されますよね。撮影時に時間があれば、実際にバスがぐるりと向きを変える様子が見られたのでしょうか…。
都市部では場所が狭いバスの終点があちこちに見受けられます。とくに、駅から少々離れた住宅街、団地あたりが起終点の路線だと、こちゃこちゃっとした住宅密集地にいきなりぽつんと折り返し所があって、バスが一日に何度となくぐるぐる回るのですね。都会というのはわれわれの意識にまったくのぼらないところで、思いがけない作業が日常になっている。初めて訪れた街でこれを見たら私は「ラッキー!」と思うのであります。バスにも乗り物にも何も興味のない人がその様子に出くわしたら。どうなんでしょう?やっぱり乗りもの好きって変なんでしょうかね。