#463「相性」

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 アメリカという国のモータリゼーションは、日本にずーっと先駆けて訪れていました。T型フォードの大ヒット、それに続くさまざまなメーカーの勃興と隆盛。第2次大戦前には庶民が車を手にしていたわけです。当時の日本とは明らかに国力の違いがあることを、つくづく思わされます。

20150714-122.jpg  きょうの一枚は私の好きなもの2つ。ソフトクリームと古い車の写真です。写真に写っている車から推測するに、1940年代の初頭ぐらいでしょうか。後ろにスペアタイヤを仕込んだこのスタイル。ちゃんと滑らかな線で構成された素敵な乗用車です。まだ小ぶりに見えますが、戦争がおわると一気にサイズは拡大の一途をたどります。車が群がっている店が、後ろに見えるアイスクリームチェーン。すごいですね。この時点で庶民が車でアイスクリームの店に押しかけているのですから。やっぱり国力の違いが否めません。

 それにつけても、車とソフトクリーム。相性良すぎです。バンパーやフェンダーにちょこっと腰掛けて、ペロッと。

 かつて私の母校・早稲田大学のすぐ近くにもこのお店がありました。アメリカに来て2年あまり。行きつけのスーパーのすぐ近くでこのチェーンを今さら発見し、久しぶりにソフトクリームを食べてみましたが、びっくりしたのはその大きさ。ミディアム、というのを頼んだらこのサイズです。おなかいっぱい。早稲田の店でよく食べていたのは日本においても小ぶりでしたので、やっぱりアメリカです。車もソフトクリームも、大きい...。

 (このソフトクリームを手にしたようすを「自由の女神」と評する方がいました。撮った本人は無意識でしたが、やはりアメリカ)

2016年8月

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プロフィール

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近野 宏明
(こんの ひろあき)

現在、ワシントン特派員。鉄道、自動車、航空機などの乗りもの・交通全般に詳しい。

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このブログ記事について

このページは、近野 宏明(こんの ひろあき)が2015年7月14日 13:25に書いたブログ記事です。

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