#461「意匠」
一世紀以上におよぶ自動車の歴史のなかで、世界的なアイコンとして通用する車はそう多くはありません。先頃、トヨタ・カローラの国内累計販売台数が1000万台を超えた(商用型を除く)というニュースがありましたが、現在のカローラは「11代目」とのこと。それだけの数を販売していながら、アイコンとしてデザイン化できるほどの強い印象を持つモデルが無いのは、数年ごとにガラッと変わるフルモデルチェンジを繰り返しているからでしょう。それだけに、私のような乗りもの好きには「何代目が好み」みたいな話題のタネになって実によいのですが。
きょうの写真はフォルクスワーゲンのバンです。ショッピングモールのちょっとした広場にあったクレーンゲーム機ですが、なぜかそのベースになっています。これが古い車体を改造した「余生」なのか、あるいは車としてはまったく機能しない、形だけ拝借した「ダミー」なのか判然としません。ただどちらにしても、この車の愛らしい顔立ちと高い認知度が、ゲーム機のデザインに「採用」される理由でしょう。長年モデルチェンジしなかったことがここでは奏功しています。思えばフォルクスワーゲンというメーカーは、モデルチェンジしてもその意匠がおおきく変わらないことがひとつの特徴です。歴代のモデルを見ても、少しずつ変わっているものの、デザインコンセプトは一貫しています。 意匠に対する考え方というのはなかなか興味深いものです。
きょうの写真はフォルクスワーゲンのバンです。ショッピングモールのちょっとした広場にあったクレーンゲーム機ですが、なぜかそのベースになっています。これが古い車体を改造した「余生」なのか、あるいは車としてはまったく機能しない、形だけ拝借した「ダミー」なのか判然としません。ただどちらにしても、この車の愛らしい顔立ちと高い認知度が、ゲーム機のデザインに「採用」される理由でしょう。長年モデルチェンジしなかったことがここでは奏功しています。思えばフォルクスワーゲンというメーカーは、モデルチェンジしてもその意匠がおおきく変わらないことがひとつの特徴です。歴代のモデルを見ても、少しずつ変わっているものの、デザインコンセプトは一貫しています。 意匠に対する考え方というのはなかなか興味深いものです。