#438「急流」

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 グランドティトン国立公園のロッジの駐車場に、こんなゴムボートが置かれていました。

20141118-.jpg  周囲に駐まっていた車のサイズから比較すると、長さは7mから8mぐらいあったでしょうか。ゴムボートにしてはかなり大きなものです。何列ぐらい腰掛けがあるのかなと思いましたが、中をのぞき込むのが難しい高さがありまして断念。

 もちろんこれ、ラフティングを楽しむためのボートです。右に左に、上下に激しくしぶきを上げながら急流を下る、あのスポーツですね。日本でも各地で楽しめるようですが、いまだその機会はありません。救命胴衣を付け、ヘルメットをかぶり、力を合わせて下っていく様子をみると、かなりタフな乗りものですよね。急流ということはすなわち岩場などもあるわけで、乗るにはちょっと覚悟も必要ではなかろうかと。海水浴場やレジャープールでプカプカ浮かんでいる小さなゴムボートとは、まるっきり違います。

 しかしそのイメージを払拭するシーンに遭遇。ロッジの入り口で佇んでいたら、ラフティングを予約した人達が次々と出発地までの送迎バスに乗り込んで行くのが見えました。そのとき驚いたのが年齢層の高さ。このときは、どう見ても60代以上と思しき人生の先輩方が、けっこうな割合でいらっしゃったのです。中にはおじいちゃん、おばあちゃんも。

 グループでわいわいと話しながらロッジを出て行く皆さん。もしかして、ここの川は意外に緩やかな流れなのか。あるいは彼らが年齢を感じさせないたくましさを持ち合わせているのか。置き去りにされた私に謎だけが残りました...。 

2016年8月

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プロフィール

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近野 宏明
(こんの ひろあき)

現在、ワシントン特派員。鉄道、自動車、航空機などの乗りもの・交通全般に詳しい。

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このブログ記事について

このページは、近野 宏明(こんの ひろあき)が2014年11月18日 13:30に書いたブログ記事です。

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