#430「箱型」

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 先日は「ピックアップトラック」について考察しました。ある日スーパーの駐車場に停めてあった車を眺めてみると、ピックアップトラックのほか、いわゆるSUVと呼ばれるジャンルの車、そしてオーソドックスなセダンといったあたりが大方です。

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 日本ではどうか。ピックアップトラックはほぼ皆無。SUVはいわゆるミニバンと並んで日々勢力を拡大中といったところですが、セダンについてはだいぶ比率を減らしてきたのではないでしょうか。もちろんタクシーや官公庁の公用車などはセダンがまだ多いのですが、自家用車としてのセダンはその全盛期を終えた感があります。

 きょうの写真はホンダのアコードですが、日本のホンダのウェブサイトを見てびっくり。そのラインナップ中、「セダン」のカテゴリーにあるのはいまや「アコード」だけなんですねえ。かつてはシビック、バラード、コンチェルト、インテグラ、レジェンドなど、独立したトランクを持つ4ドアセダンが何種類かあったのですが。セダン退潮を象徴していますね。

 少子化の進む日本ですから、実は7人や8人が乗れる車でも普段から大人数で乗ることは少ないのでは?と思ういっぽう、車の乗りかたも変わってきたんだなあと感じます。私たち昭和の子供たちはセダンの後席におとなしく座らされていたのですが、21世紀の子供たちは、ミニバンの中でぴょんぴょん跳ね回ったり、DVDを見たり。隔世の感があるとはこのことです。

2016年8月

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プロフィール

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近野 宏明
(こんの ひろあき)

現在、ワシントン特派員。鉄道、自動車、航空機などの乗りもの・交通全般に詳しい。

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このブログ記事について

このページは、近野 宏明(こんの ひろあき)が2014年9月23日 13:00に書いたブログ記事です。

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