#420 「長身」

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 アメリカの道でよく見かけるのが、スクールバス。そうです。アメリカに来たことの無い方でもご存じかと思われる、あの黄色いバスです。黄色といってもかなり濃い色合いで、路上にあってかなり遠くからでもその存在が容易にみとめられます。

2014_0610-bus.jpg  ワシントンの市街中心部ではあまり見かけないのですが、ある日、支局近くで停車しているのを発見。道路の反対側から見て、初めてその違和感に気づきました。 前輪と後輪との間の長さを「ホイールベース」といいます。一般的な乗用車では、これが長いほど操縦安定性に繋がるとされます。

 ですがこのバス、車体の長さに比べて、ホイールベースが短くないでしょうかね。前輪の位置はボンネットに収まるエンジンとの関係でほぼ自動的に決まりでしょうが、後輪の位置が若干前に来すぎかと思うのです。というか、後輪の車軸より後ろの車体が長すぎじゃないか...と気になるわけです。窓2つぶんぐらい。どうもホイールベースに比して長身に見えてしまいます。車内後部に乗客が集中して重たくなると、なんだか前部が浮き上がって尻餅をつきそうな...。

 もっとも、乗客といってもほとんどの場合は子供たちですから、重さの問題は大した事ないかもしれません。それに、バスの場合ホイールベースが無用に長すぎると、狭い交差点を曲がる時や駐車の際に小回りがきかなくなり、それはそれで別の問題ですし。

 アメリカ生活の短い私にそんな心配をされるまでもなく、長年この形でやってますので、これですべてOKなのでしょうが。ちょっと気になりまして。

2016年8月

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近野 宏明
(こんの ひろあき)

現在、ワシントン特派員。鉄道、自動車、航空機などの乗りもの・交通全般に詳しい。

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このブログ記事について

このページは、近野 宏明(こんの ひろあき)が2014年6月18日 17:24に書いたブログ記事です。

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