#388「豪奢」
ワシントンのとある夜。地ビールの店でちょっとだけ飲んでいると、店の外の交差点に長ーい車が2台現れました。「ハマー」をストレッチしたリムジンですね。
と、程なくしてもう1台、こんどは別の白いリムジンが右から交差点に入っていきます。「シボレー・サバーバン」でしょうか。
おお、さらには左からけっこうな勢いで「リンカーン・タウンカー」のストレッチ版がやって来た。
こうなると交差点は白い車で埋め尽くされて見えます。実際には4台だけなんですが。リムジンに紛れて1台だけ居るふつうの車のドライバー、その心中やいかに。
この交差点、私が居る場所の斜向かいがホテルなので、さぞや高名なセレブリティが集まるパーティーでもやっているのか?と思い、聞いてみました。
しかし。ただの卒業パーティーだそうでして。仲間内で割り勘にてレンタルすること、結構あるんですって。卒業パーティーにリムジンって...。「バブリー」な感じを受けますが、割り勘にすればかなり現実的なお値段になるようです。
夜の闇に艶やかに輝くリムジンはとっても豪奢ですが、後日、昼間に同じ場所に立つとなんのことはない、ありきたりの交差点でした。リムジン効果、てきめんです。