#387「静寂」
与野党の対立から、アメリカは政府として新たな借金が出来なくなる可能性が出ていました。そして債務を支払えないという、前例の無い事態に陥る恐れもありましたが、なんとか17日の期限を前に回避。しかし問題は先送り。どうなることやら...。
前回の写真でご紹介したとおり、アメリカ、ワシントンDCの中心部ではしょっちゅう「セグウェイ」を目にします。では彼らは一体どこから来て、どこへ行くのか。乗りものである以上、どこかで乗ってどこかで降りるわけでして。その現場がここであります。
国務省の裏手、とあるビルの一角。ここにその基地はありました。建物の中にはズラリとセグウェイが並んでいます。ここでツアーを申し込むと、こうして乗り方を練習し、ヘルメットを被って出発していきます。道理で、国務省の前の道でよく見かけるわけです。
行き先はホワイトハウス、議会、官庁街、「モール」と呼ばれる大規模な緑地帯(沢山の記念館や博物館が建ち並ぶ)の近辺が中心とみられます。しかし、最初に書いた通り、多くの博物館や美術館は、リンカーンやジェファーソンの記念館もキング牧師の像も、政府機関の一部閉鎖に伴い近づけませんでした。
この界隈をゆくセグウェイは日常の光景でしたが、政府機関の一部閉鎖中はめっきり静かなものでしたよ。...もともと音もなく行く静かな乗りものなのですけれど。観光客の多さはワシントンの街を明るく賑やかにしていただけに、政治の混乱が嘆かわしいところです。