#376「大王」
久々の香港シリーズです。九龍のメインストリート、ネイザンロードから一本入ったところにこの黄色いバンは停まっていました。赤いタクシーをはじめ、街行く車は日本よりもビビッドな色が多い香港ですが、このバンはひときわ目を引きます。なにやら「檸檬大王」と。大王とはまたずいぶん大きく出たなあ。
歩道沿いに横に回り込むと「檸檬王」なる品を安く売っているので、試しに買ってみると手渡されたのがこの袋。
袋を開けてみると、何やら黒っぽくいかにも渋い色合いの干物が登場。手にとってみると、なんとも薬草っぽい香りも。恐る恐る千切って口に運ぶと、おお、これはまさしくレモン!
甘草の粉がまぶしてあるので、若干苦みもあり、手が止まらなくなるようなタイプの味ではありませんが、口の中に拡がる味も意外に「渋ウマ」。漢字だらけの説明書きを読むと、胃腸やのどにいいらしいとのこと。
しかし写真を改めて見てください。派手なレモンイエローの車と渋い黒みのかたまりとのギャップ。いかにも香港らしい組み合わせですね。