#337「良縁」
銚子シリーズの第2回。今回はちゃんと「動いている電車」です。この日、JRの銚子駅ホームからスイカの改札を抜けて、端に歩いて行くと、われわれを出迎えたのは青い電車。デハ1001です。地下鉄の銀座線から転籍してきた古豪です。こげ茶に赤の伝統的な銚子電鉄カラーじゃないのでちょっと拍子抜けしましたが、元銀座線が地上に上がり、関東平野を東進してこの地にやってきたと思うと、感慨深いものがありますね。
で、車体を見回しても、中に乗り込んでも、ゲームソフト「桃太郎電鉄」の発売20年を記念したラッピング車両なんであります。しかもいまネットで検索したら、塗りなおした当時はホントつやつやピカピカだったのに、今やすでに黒ずんでいます。こういう場合、は「劣化」ではなく、「渋み」というべきでしょう。
この日私たちは、銚子電鉄を乗ったり降りたり。都合4回乗車したのですが、その都度すべてホームにやってくるのはこの1001でした。なんで?...でも銀座線から嫁いで銚子の地に馴染み活躍しているように、私たちと1001にも良縁があったということで。記憶に残る乗車になったわけであります。