#281「足」
どんな車に乗るにしても、「環境」のことを置き去りにはできない昨今。誰が乗っても好燃費を記録するハイブリッドカーが注目されています。しかししかし!今回注目するのはこの足!
この足、日産のテストドライバー、渕上夏次さんの右足です。渕上さんは社内の燃費コンテストでダントツの優勝をおさめた「燃費の達人」。ふつうのガソリン車で、某ハイブリッドカーを上回る記録を出したこともある(!)そうで。今回は公道に赤い「ティーダ」を繰り出して、助手席にてその極意を教わりました。
走り出して感じるのは、とにかく繊細なアクセルワーク。「ふんわりアクセル」と名付けたその足さばきはじつにスムース。走り出しからずっと、無駄にエンジンを吹かすことが決してありません。そして、信号の手前では自車の速度を見ながら最適のタイミングでアクセルから足を離します。前方の信号が黄色・赤に変わったのが見えれば、早めにスピードを落としても、後続車も減速の理由を理解するはず、とのこと。確かに。そして、その道の制限速度と青信号には連関があるそうで、飛ばしすぎても結局は赤信号につっかえるだけ、なんだそうです。へえ…。
そんな達人の指導を受けたあとに同じコースを運転した私もがんばりました。この日は真夏日でしたが、特別な小細工なし。エアコンもきちんと作動しての運転でしたが、1リッターあたり16.2km。巡航中にちょっとアクセルを戻しすぎて速度が落ち、また踏み足したりしましたが、大満足の結果です。その時点でのエコドライビングコンテストでトップ5に入りました。山下光彦副社長(写真中)にもお褒めの言葉を頂戴して恐縮…。
ほかの皆さんの成績を見ても、ティーダの基本的な燃費性能が良いことがわかります。そのうえで自分自身が少し気をつけるだけで、普段はお目にかかれない燃費の数値が出るわけですから、エコって決して難しいことじゃないんですね。