#272「私有」
延々とつづく貨物列車。この列車は石油を運ぶタンク車を連ねています。エメラルドグリーンが粉糠雨に艶やかに映えて、なかなか奇麗ですね。 写真を撮るのに気を取られ、形式番号を見るのを失念しましたが、おそらくタキ43000形だと思われます。(違ったら失礼)。こういう超大編成の貨物列車、普段の電車生活ではなかなか見ることができません。ところでこういうタンク車の多くが、「私有貨車」であること、ご存じでしょうか。鉄道会社ではない一般の企業が自前で持っている、ということです。タンク車ならば石油類、屋根というかふたの無蓋車ならば亜鉛、ほかの形では炭酸カルシウム専用、など、私有する会社の用途にあわせています。
ということは、もしかすると私も自前の貨車が持てるのでしょうか。各地の乗りものグッズを運ぶ貨車とか、スイーツ専用の冷蔵貨車とか。昨今はエコ志向で、トラック輸送よりもエネルギー効率のよい鉄道輸送が注目されています。いままでの私有貨車は原料の運搬が主でしたが、これからは21世紀らしい製品の運搬を目的とした新形式、でてきませんかねえ…。