#269「新時代」
前回の続きです。三菱のi-MiEVの発表会は、第一京浜国道に面した東京・三田の本社ショウルームで開かれました。最近は自動車不況ということもあってか、新車発表会の会場も「自前」の施設が目立ちますね。
その会場の前、道路に面してこんな石碑がありました。「江戸開城 西郷南州 勝海舟 会見の地」だそうです。この地にはかつて薩摩の藩邸があったようで、ここで西郷と勝が会見。江戸城は無血開城されて市民は戦火に遭うことなく、明治という新時代を迎えることになります。これを知ると、この場所で新時代の電気自動車が発表されるというのも、何か象徴的なのかも、と思うのであります。目の前の道は「旧時代」の車が列をなし、ガソリンを燃やし、排ガスを出して走っていて、それとの対照もはっきり認識できますし。
この石碑と並ぶ「i-MiEV」。周辺のオフィスへ出勤途中の皆さんにも非常に認知度が高かったのが驚き。男女を問わず「コレ、新しい電気自動車だね」と口にする方が多数見受けられました。すでに世の中の意識は新時代にシフトしつつあるようです。