#260 「古レール」

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 鉄道の施設には、レールを使った様々なアイテムが見受けられます。中でも最も多いのが「ホームの屋根」の骨組ではないでしょうか。ホームの足元からすっと立ちあがった鉄柱が、頭上で優美な曲線を描き、スレートの屋根を支える…。そんなようす、かつては多くの駅で見られたものです。レールの刻印から、製造年や工場が分かるものもあり、ほー、このレールはあの辺で使われていたものかなあと推測出来る場合もあったようです。

古いレール

 古いレールは現代のものに比べて断面が小さく、加工がし易かったのでしょう。架線柱にもレールと思しきものがありました。こないだまでは地面にそってベタッと寝そべっていたレールは、その使命に一区切りつけると今度は地面に直立する、というのが面白いところ。そういえば、私の実家は線路のすぐそばにありましたが、あの頃は鉄道用地との境目にあったフェンスの支柱も、古レールをずぶっと突き刺して使っていたような記憶が…。写真は最近撮った1枚ですが、なかなかいいデザインですよね。


 昨今、駅の建て替えなどが行われても、新しい施設に古いレールが再利用されることはまず無いといっていいでしょう。いわゆる「駅ナカ」ビルのあちこちに、古いレールの柱なんかが散見されたら面白いんですがね。


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プロフィール

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近野 宏明
(こんの ひろあき)

現在、ワシントン特派員。鉄道、自動車、航空機などの乗りもの・交通全般に詳しい。

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このブログ記事について

このページは、近野 宏明(こんの ひろあき)が2009年5月12日 13:11に書いたブログ記事です。

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