#259「持ち込み禁止」
那覇空港の出発ロビーにはこんな物騒な警告が見られます。「不発弾の機内持込、お預かりは出来ません」…そりゃそうですよね。でも実際そういうことが起きたのですから、警告も一笑に付すことはできません。3月、大学生が沖縄本島で拾った不発弾を日本トランスオーシャン航空(JTA)の手荷物として預け搭乗していたんです。爆発の可能性もあったということで、その後国土交通省はJTAに厳重注意。保安検査職員の教育や持ち込み制限品の周知徹底を求めました。
ということで掲出されたポスター。大戦で激烈な地上戦があった沖縄では、各地に当時の不発弾が埋まっています。信管や火薬が当時のまま残っていると、これはいつ爆発してもおかしくありません。実際、今年の1月にも糸満市で建設作業員が大けがをする事故があったほか、小学生が学校に不発弾を持参して登校した、という出来事もありました。不発弾処理には巨費が毎年投入されています。それでもまだ数十年かかるともいわれます。
不発弾は、「そのものズバリ」という形とは限らないようです。これから観光シーズンが本格化する沖縄。どうかみなさま、海や山で正体の分からないものを見つけても迂闊に触らないようご注意を。そして、こういうポスターが早く不要になる時期が来ることを願うばかりです。