#256「横断」
「横断」と聞くと、「大がかりな冒険旅行」みたいなイメージを勝手に抱く私です。外国語でいうと「オデッセイ」「ボヤージュ」みたいなイメージ。ま、これは「横断」→「アメリカ横断ウルトラクイズ」からの連想なんですが(笑)。つまり、ロマンのようなものを感じるのです。たとえそれが「新橋横断」くらいの規模であっても、なんだか大きなことやっているようなニュアンスを帯びるのが不思議です。私だけでしょうか。
きょうご紹介する「横断」は、そんなロマンをかきたてる列車。「九州横断特急」です。文字通り、大分と熊本のあいだを阿蘇経由で結ぶのですが、こういう規模だとまさに「横断」らしくなりますよね。こっちの海からあっちの海まで。しかも途中の山間部は絶景の連続!乗る価値は阿蘇の頂より遥かに高いと聞きます。
時刻表をみるとわかりますが、高速道路網も整備された現在、このちょっとのんびりした列車で本当に起点から終点まで乗り通す人はそう多くないのではないでしょうか。でも「横断」の魅力は抗いがたいものがありますよねえ。アメリカ横断ウルトラクイズのような「知力・体力・時の運」も不要。このGW、ロマンを求めるなら「横断」を!