#251「比率」
ある日の品川駅の様子です。新幹線のホームはまだ新しく、電光表示板も見やすい大型のものですが…見ると、あることに気付きます。「のぞみ」ばっかりなんです。左右のホームから出ていく6本の列車のうち、5本が「のぞみ」。で、あらためて時刻表を見ると、東海道新幹線の「のぞみ」シフトはここまでか、というほどに強まっています。
私など、東海道新幹線で出張に出かけるときは名古屋、新大阪などまで行くことがほとんどです。去年は「掛川」「浜松」にも出かけたのですが、そういえば静岡県内、とくに県の西部は「割りを食っているなあ」と思いましたよ。つまり、新幹線は数分ごとに東京を発車しますが、掛川、浜松あたりに行こうとすると、とたんに本数が激減するのです。それだけ「ひかり」「こだま」が減っているのです。
1時間に「ひかり1本、こだま1本」で始まった新幹線の歴史。ずいぶん変わったものですね。将来、「リニア新幹線」が開業の暁には、「のぞみ」の乗客はリニアにシフトすると見込んで、現在の東海道新幹線は「ひかり」「こだま」の比重をぐっと高めるそうです。そうなると、この写真に見える表示もまた様変わりしますね。