#247「ゴールド」
乗りもの好きというのは、「通常と違う」ものに惹かれます。「同じ形式なのに窓の配置が違う」とか、「初期型にはヘッドライトにカバーがある」とか。まあ細かいことから大きなことまで「通常と違う」というのは実にグググッと来るんですね。今回もそんな「イレギュラー」の一枚。
飛行機です。全日空のボーイング737-700。ボーイング737は、私の好きな飛行機でありますが、中に2機だけ「通常と違う」レアものがあるんですね。色がゴールド。そのものズバリで「ゴールドジェット」というニックネームがついています。ボーイング737は、初飛行以来5000機以上が世界の空を飛んできたという大ベストセラー。しかし大幅な改良が繰り返され、初期型と最新型とはまるで中身が違います。ゴールドジェットが属する「-700」というグループは最新の世代といえるもので、この特別塗装は全日空が「-700」を導入した記念に採用されたものですって。なかなかですよね。
ところでこの機体、何度見ても私はまったく別のイメージを想起します。炭酸飲料「ファンタ」であります。しかも「存在する・しない論争」にまで発展した「ゴールデンアップル」味。アタマの中でのイメージでは「ファンタ・ゴールデンアップル」って、まさにこんな感じの色、塗り分けだったような気がするんですけど…。「ゴールデンアップル味は実在しない」、そう断言されると…。ああ、あれはやはり幻なのですね。ゴールデンジェットを見るたびにぐらつく私…。