#244「双胴」
むかしのポリネシア。地元の人々が作った船は「カタマラン」と呼ばれる手漕ぎの双胴船でした。名前がかわいらしい響きですよね「カタマラン」。日本語の「固まらん…」を想起してしまいます。
本来は大型の船に不向きなかたちとされていましたが、軽量で水の抵抗を最小限に抑えたタイプの双胴船がいまはあるそうです。今回の写真はそこまでの最新型ではなさそうですが、絵に描いたような船体のかたちをほぼ正面からとらえてみました。
双胴船の特徴は、文字通り、胴体が2つあること。真ん中には空間があって、この間にも当然、水は流れてゆきます。かつてのカーアクション映画などでは、車高の低いスポーツカーが、大型トレーラーの下を左右にくぐり抜けてゆく、なんていうシーンがありましたが。双胴船の真ん中の空間を見ていると、このスキマを高速のボートが突っ切ってゆくシーン、思い浮かべるのであります。ブルース・ウィリスとか。アクション映画の見すぎでしょうか。それともすでにそういうシーン、どこかの映画で撮られていますかねえ。