#229「まぶた」
大寒を過ぎてますます寒さが凍みる東京です。北国では何日かごとに「大雪」のニュース。この週末も冬型の空模様が予想されています。私の実家・新潟市(旧新津市)も1月半ばにちょっと積ったようですが、今頃はどうでしょうか。
この時期、そしてこの地域ならではの装備をご紹介しましょう。「つらら切り」です。写真は鉄道博物館に所蔵…というか、展示されている電気機関車、EF58の89号機。運転台の正面にある窓上に、大きなひさしのような張り出しがありますね。これがつらら切り。EF58の中でも、上越線で使われる車両を中心に、トンネルの出入り口にぶら下がる大きな「つらら」を切りおとすために取り付けられました。走行中の前面ガラスにつららが直接当たってしまっては、ガラスが破損してしまいますからね。
ほかの形式の機関車にもつらら切りが装備された例がありますが、これほど大きなものはEF58ぐらいでしょう。
ひさしの張り出しが大きいのと、全面窓が2枚。なんだか往年のハリウッド女優の大きなつけまつげのようにも見えますが。いかがでしょう。