#225「ツウ好み」
成田空港の写真です。高架の上をゆく黄色のシャトルはちょっと離れた小島のようなターミナルに向かう乗りもの。無人で運行する「大きな箱」みたいなものです。何度も乗ったことがありますが、どうも移動距離が微妙に短い気がいたします。この距離ならば「動く歩道」でもよかったんじゃないかと。しかも待ちの時間が意外に長いような。…ま、こういう施設を作るときには利用人員や運行間隔などを綿密に計算し、その結果をもとに作るのでしょうから、きっとここではこのスタイルがベスト、なんでしょう。
ところで気になるのは高架下の車です。黄色い回転灯を屋根上に乗せたワゴン車。よく見るとスウェーデン生まれの「サーブ9-5」です。なかなかツウな車。周囲を見渡してもいかにもビジネスライクな日本の商用車ばかり。それらはワゴンというよりも「バン」の色合いが濃くなります。同じ釣りに行くとしても、サーブの積み荷がフライフィッシングの道具を詰めた渋い木工の箱ならば、バンの積み荷はディスカウントストアのワゴンセールで買った特売品のクーラーボックス、といったイメージでしょうか。
だいいち値段がずいぶんと異なりますからね。サーブのこのワゴンならば、日本車の普通の商用バンならば2台はラクに買えちゃいます。なぜここで奮発しているのでしょう。それがまた不思議。「空港」というロケーションから、貿易摩擦解消(に貢献して見える)のためにあえてスウェーデン車を買ったのか?小西キャスターならば「もしや無駄遣い??」とばかりに取材に飛び出すところでしょう。それにしても…ナゾだ。