#219「凝視」
遠目に見てもよくわからない。近くで見ると「ほほぉー」というもの、ありますよね。とある超有名テーマパークでは、来園者の写真をおびただしい数のモザイクのように貼り付けて、遠目に見ると一つの図柄にしたものがあるそうです。
今回の写真もそんな感じ。都営大江戸線の本郷三丁目の駅コンコース。壁には一見カラフルな色分けがされているかに見えます。しかし近づくと、何やら文字が…どうも文学作品の一節とおぼしき…私はよく知らない作品もたくさん書かれています。あ。教科書で読んだものもありました。新川和江「わたしを束ねないで」です。もうちょっと隅々まで読みたいのですが待ち合わせまでの時間がない…
ちなみにこの大江戸線の本郷三丁目の駅は、入り口もちょっと控えめ。遠目で見ると「どこ?」よくわかりませんが、近くになると「あ。ここが地下鉄の入り口だ」。外も中も、目を凝らすことを求められるなかなか味な駅です。入り口は黒い服の男性が出てきたあたりですが、あまりに目立たないせいか、「地下鉄入り口」なる看板が横の電柱に3つも!…時間が無いといいつつ表で写真を撮ってる私に今さら気付きました。