#218「整列」
新幹線のホームではよく見られる光景です。「整列!」ゆるーくカーブしたホームにピンク色の制服をきた女性たち。そう。お掃除と車内整備の係員です。東京駅の場合、大井にある車両基地から回送されてくるときにはすでに整備は終わっていますが、上り列車が折り返しですぐ下りに替わるときは彼女たちの出番。あれ、きちんと計ったことがないですけど、実はものすごく短い時間のあいだですよね。
ゴミを片付け、座席の向きをぐるんと回転し、足元の清掃、あるいは背もたれの枕部分の布を交換…。その手際たるや、まさに職人芸。ホームに整列したときの様子は、きちっと規則正しい間隔に見えますが、あれとてもちろん分担が決まっているからですよね。
もちろん鉄道車両の整備ですから、安全第一。事故の無いよう、指差し確認をしながら進めているのはなんともきびきびしていて、見ていても惚れぼれします。私なんか手伝ったら、きっとモップやバケツを下ろし忘れてしまいそうな不安が…。そういえば、ほんとに下ろし忘れたらどうなるんでしょ。時速270キロでさようなら…??