#170「超コンパクト・1」

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 車は最低限どれだけのサイズがあればいいのでしょうか。そんなことを考えさせられる新車です。トヨタのiQ。全長はわずかに3mを切るボディ大人3人と子供1人の4人を乗せられるコンパクトカーです。

080627toyota.jpg 開発責任者にお話をうかがうと、最初に与えられたテーマは「パッケージング」の追求だったそうで。とにかくありとあらゆるものを小さく作れば新しいパッケージングが生まれると。いわく、「開発にあたってよく使われた言葉に「オリ」というのがあるんですね」「ええ、動物のオリと同じ、オリです」・・・たとえばエアコンのユニットは縦横高さ何センチの中におさめる、そういう枠(=オリ)を決めてすべてにとりかかったそうです。それは各部門の開発に相当の知恵を絞らせたことでしょう。

 結果として、助手席側のダッシュボードがぐっと前進。 後席に大人をもうひとり乗せることに成功したわけです。しかし成功したのは単にこの車だけではありません。それだけあらゆるものを小さく作れるということは、通常サイズの車にもその技術を応用できます。車の世界は小型化・軽量化が次へのステップボード。今回この車で培った技術は、見えないところで、次のトヨタ車に生きてくる可能性、大です


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近野 宏明
(こんの ひろあき)

現在、ワシントン特派員。鉄道、自動車、航空機などの乗りもの・交通全般に詳しい。

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このブログ記事について

このページは、近野 宏明(こんの ひろあき)が2008年6月27日 14:03に書いたブログ記事です。

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