#169「副都心線」
いよいよ。開業しました副都心線。6月11日のリアルタイム動画ブログ「生放送終了後のキャスターCatch!」で懸念した通り、最初の1週間でダイヤの乱れが問題になったようです。私の心配した通りです。やはり小竹向原の駅を中心にして、X型に列車の運行が振り分けられる点がネックになっているようですね。
これを機会に考えてみてはどうでしょうか。本当に「相互乗り入れ」は便利なのかということを。地下鉄と郊外の電車と2社で相互乗り入れする程度ならいいのですが、地下鉄の両サイド、3社で相互乗り入れとなると、俄然運用やダイヤの設定・回復が厳しくなってきます。
例えば。小田急の新百合ヶ丘あたりに住み、千代田線直通列車に乗ってJRの我孫子、柏あたりまで毎日直通するお客さんの割合はどれぐらいなのでしょうか。埼玉の久喜市から東武線に乗ろうというとき、「東急田園都市線のつきみ野駅付近で、強風のため架線にトラブルがあり、東武線のダイヤが…」とアナウンスされて心から納得できるでしょうか。100㎞近く離れた街での小さなトラブルが、東京都心を挟んだはるか反対側にまで大きく影響するとしたら。それは本当に便利なのか、そこまで便利を追求する必要は本当にあるのか、ということになります。
「A社→地下鉄→B社」の3社の乗り入れも、A社、B社の乗り入れ範囲は地下鉄線内ぐらいにとどめておくほうが、不測の事態の対応がしやすいのでは。副都心線の開業に、そんな大きなことまで考えてしまうわたしであります。それには課題がひとつ。地下鉄線内の「折り返し用設備」が絶対的に足りません。ううむ。