#168「ホバー」
世にあまたある乗りもの。いまだ乗ったことが無いカテゴリーは結構あるものです。雪上車、潜水艦、飛行船…。ま、用途が特殊で乗る機会に恵まれないものが殆どですが、乗ろうと思えば乗れるのに、まだ…、というものもあります。そのひとつが「ホバークラフト」。
日本では大分空港への連絡交通手段として多数の便が運航されています。ご存知の通り、ホバークラフトは強い空気を下に吹き付けて浮上し、さらにプロペラを回して推進していくという、なかなか豪快な乗りものであります。この乗りものの運動特性のひとつは「ドリフト」つまり横滑りをすることでしょう。大分では発着場の立地上、横滑りをするのが前提となるコースを走るため、客室内には初めてのお客さんが不安にならないよう「但し書き」もあるって聞きましたが、本当でしょうか。
これに乗った人はかなりの強い印象を残されるようで、ここ数か月の間にも「近野くん、こないだ大分で…」「乗りましたよー、ホバークラフト」「大分に行ったときにね…」という「ホバー報告」を何度か受けたほどであります。一様に、その話しぶりは浮き浮きしてちょっと高揚しています。浮き上がって進む、ホバークラフトとよく似ています。