#157「親密♪」

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 鉄道に乗ったときの座席についての考察です。本稿の#152で私はこう書きました。「やっぱり一番グレードが低いのは車体側面の窓に沿ってずらーっと伸びたロングシートでしょう。ヨコ方向に進むのも今ひとつ。流れゆく景色を眺めづらいのも失点です」窓を背にして座るロングシートの味気なさを切々と綴ったワケですが(誰に向かって?)、ここに来て新機軸のシートが発見されました。 親密_1.jpg
 それがこちら。ドアのヨコからまっすぐに伸びるロングシート…かと思いきや。通勤電車に慣れた私たちの目を疑わせる、突然のカーブ。座席はぐいっとラウンドしています。その端っこ(写真では左側)に座るとすれば、進行方向に向かって腰掛けることになるのです。電車の進行方向に正対できるこのシート。乗りもの好きにはたまりません。単なるロングシートと比べると評価ポイントがずいぶん上がりますね。

 で、この列車はどこのものかというと、この写真親密_2.jpg「ディズニーリゾートライン」なんですね。心理学的には、人は90°の角度で座ると親密さを増すと言われています。ロングシートに並んで座るより、ボックスシートで向かい合うより、このラウンドシートで90°の位置になるよう座ると、ふたりのココロの距離は急接近♪…さすがはディズニーです。周回する列車内も、夢を広げてくれますね。この連休もきっと多くのカップルがこのシートで親密になったに違いありません。

2016年8月

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プロフィール

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近野 宏明
(こんの ひろあき)

現在、ワシントン特派員。鉄道、自動車、航空機などの乗りもの・交通全般に詳しい。

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このブログ記事について

このページは、近野 宏明(こんの ひろあき)が2008年5月 6日 11:46に書いたブログ記事です。

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