#133 「消防」
森羅万象、どのジャンルにも詳しい人はいるものです。今回は「消防」です。日本テレビ社会部には絶句するほど消防に詳しい記者がいるのです。事件事故とは切っても切れない乗りものですから、これは得難い知識といえましょう。
先日まで、あるコンビニチェーンが、缶入り飲料に消防車のミニカーを付けるキャンペーンをおこなっていました。そのラインナップがこちら。
「救急車」「はしご車」「ポンプ車」ぐらいは、私もざっくり分かるのですが、それ以上に詳しい情報がこれらのミニカーから分かっちゃうのが前述の社会部記者なのです。
例えばこのはしご車。
「はしご車は、はしご車。以上」という情報しか持ち合わせない私ですが、彼がこのミニカーを見ると、こういう解説が付きます↓。
…これは中央区にある「京橋消防署」のはしご車。通称「京橋はしご」です。見分けるポイント「車種」「タイヤの数」「はしごの形状」。直線的なフォルムが特徴のはしご車ですが、このシャーシはモリタ社と日野自動車が共同開発した、はしご車専用シャーシで、通称「MHシャーシ」と呼ばれます。MとHはそれぞれモリタと日野の頭文字。このシャーシ自体は、全国的にもポピュラーなもので、東京にも数十台が納入されています。
ではなぜ1台に特定できるのか?それは、このはしご車が3軸であるということ。東京消防庁において、このシャーシで3軸10輪の通常型はしご車は、京橋署のただ1台のみなのです。(通常型では無い、3軸10輪ならば、品川や板橋など、ほかに数台あります)。
…どうでしょうこの饒舌さ。一片の迷いもブレも無い滑らかかつ論理的な記述。一般人が知らない奥深い消防車の世界。このシリーズ、次回も続けますので乞うご期待!どうぞついてきてください。