#099「土日 その2」
去年10月に乗った只見線の話の続きです。只見線は全線単線なので、反対方向からの列車とすれ違うため、駅で「待ち合わせ」をします。この待ち合わせのための停車が結構長いので、列車からホームに降りて、澄んだ空気を吸ってリフレッシュ。…と、ある駅では乗っていた人がほぼ全員、降りると同時にホームの前方へ。カメラを持つ人ばかりです。私もそれに倣って行ってみると、前方の線路から
「ボォォォォォォッ!」という汽笛が。
そう。蒸気機関車が旧い客車を引いてやってきました。
秋の観光シーズン。臨時列車のようです。どうりで、この駅ではホームに所狭しと地域の特産品が並んで販売されています。中でも魅力的だったのが一杯100円の「きのこ汁」。ポリの容器からアツアツの湯気。チョコレート色の旧い客車に持ち込んだお客さんは誰もが満足げでしたよ。このSL列車、この秋は来月3日、4日に運行されるそうです(全席指定席)。
とにかく懐かしさ満点の只見線。乗り通すだけでも楽しめます。ゆったりと流れる景色を愉しむのはもちろん、物思いにふけったり、長いトンネルでは読書したり。ぜひお試しを。