#092 「終わり」
10か月にわたってご愛顧頂いたこのブログも今回で…。ではありません。まだ当分は続きますのでおつき合いを。「続く」といえば、「線路は続くよどこまでも」という歌があります。しかし現実には線路はどこまでも続くわけではありません。どこかに終わりがあります。
これは、とある地下鉄の
終端部分。地方のローカル
線の終端部とは違う感興を
抱きます。
ローカル線。山里ふかくに
伸びたレールが、赤く錆び
て雑草に覆われ、
なんとなく土に還るような
かたちで終わるのが、
私の抱く「終端」のイメージ
です。少し手前のホーム
では、2時間後に出発する
1両っきりのディーゼルカー
がしばし休む…。みたいな。
しかし大都会の地下をゆく地下鉄の終わり、はもっとビジネスライク。「はい、ここで終わりです。この電車は、折り返し急行となって5分後に発車します!」という感じ。コンクリートでがっちり囲われていますので、「この先は…?」「ええ、ここで終わりですよっ。それがなにか?」みたいな感じ。…わかりますかねえ??「線路は続くよどこまでも」という想像力を膨らませるにはあまりにもハッキリしすぎる終わり。ローカル駅とは別の意味での「寂しさ」を感じますね。