#092 「終わり」

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 10か月にわたってご愛顧頂いたこのブログも今回で…。ではありません。まだ当分は続きますのでおつき合いを。「続く」といえば、「線路は続くよどこまでも」という歌があります。しかし現実には線路はどこまでも続くわけではありません。どこかに終わりがあります。


  これは、とある地下鉄の
 終端部分。
地方のローカル
 線の終端部とは違う感興を
 抱きます。
 ローカル線。山里ふかくに
 伸びたレールが、赤く錆び
 て雑草に覆われ、
 なんとなく土に還るような
 かたちで終わる
のが、
 私の抱く「終端」のイメージ
 です。少し手前のホーム
 では、2時間後に出発する
 1両っきりのディーゼルカー
 がしばし休む…。みたいな。






 しかし大都会の地下をゆく地下鉄の終わり、はもっとビジネスライク。「はい、ここで終わりです。この電車は、折り返し急行となって5分後に発車します!」という感じ。コンクリートでがっちり囲われていますので、「この先は…?」「ええ、ここで終わりですよっ。それがなにか?」みたいな感じ。…わかりますかねえ??「線路は続くよどこまでも」という想像力を膨らませるにはあまりにもハッキリしすぎる終わり。ローカル駅とは別の意味での「寂しさ」を感じますね。
 


2016年8月

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プロフィール

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近野 宏明
(こんの ひろあき)

現在、ワシントン特派員。鉄道、自動車、航空機などの乗りもの・交通全般に詳しい。

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このブログ記事について

このページは、近野 宏明(こんの ひろあき)が2007年9月18日 00:00に書いたブログ記事です。

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