#081 「意識革命?」
沖縄のモノレール
「ゆいれーる」です。
4年前のきょう(8月10日)、那覇空港-首里の全線が開業しました。たった2両編成、定員165人の小さな列車ですが、沖縄という地に大きなインパクトを与えたことはよく知られています。
沖縄本島では、戦争が終わってから長らく鉄道が存在しませんでした。交通といえば専ら自動車によるものだったのです。公共交通機関はバスとタクシー。
私が沖縄を最初に訪れたのは1995年ですが、「鉄道がないのは当たり前」でした。もっとも、取材は車による移動が普通ですので、鉄道が無いことにそれほどの不便は感じませんでしたが。でもバスは「いつ来るかあてにならない」ですし、タクシーは「料金が高い」という問題を抱えています。モノレールは、その2点を解決する手段として開業したわけです。
もうひとつ。これは地元では半分笑い話として耳にする事が多いのですが、「沖縄の時間感覚を変えるかも」という点。「ウチナータイム(沖縄時間)」という言葉があるほど、定刻をきっかり守れなくても寛容、という土地柄です(のんびりしていて好ましいですが)。でも列車の運行はそうはいきません。鉄道と定時性というのは切っても切れないもの。モノレールの開業で、「ウチナータイム」が改められるのでは?という見方もありましたが、4年を経て、実際のところはどうなんでしょう?
沖縄のだいたいの幹線道路は知っているので、レンタカーで動いても痛痒のない私ですが、街を縫いながら空から見下ろす感覚はモノレールならでは。夏休み、沖縄のリゾートに出かける方、那覇市内だけはモノレールに乗って欲しいところです。