#072 「手荷物」
前回の本稿で、「もしかしたら、札幌の皆さんは身軽な外出が常なのか?」という可能性を指摘しました。あくまでも可能性であって、真相は不明ですが。
でもその「身軽」が歴々と望ましい状況もあります。飛行機の機内です。
手荷物はできるだけ小さく軽く。ルールを守って搭乗しましょう…。飛行機に乗るたびに繰り返し注意されますよね。でも見ていると、なかなかそのルールは守られません。近頃は「トロリーケース」と言うんでしょうか。キャスターと伸縮する持ち手のついたバッグが幅を利かせていて、多くの利用者がガラガラと引っ張っています。でもあれ、「機内持ち込みサイズ」を上回っている物が少なくありません。あれは変形しにくく、かさばりますので、機内でもルールを超えて「幅を利かせ」ては困りますよね。
沖縄に出張で行き来していた頃、機内に入って自分の席に近づくと、客室乗務員に荷物をさっと渡す不届きなおじさんをよく見かけました。で、自分はどっかりと着席。荷物棚に自分の手荷物を上げさせるわけです。はぁ…。「俺は客なんだから」というおかしな勘違いが生む傲慢。自分の荷物ぐらい自分で片づけなさい!と叱責しそうになる私。第一、客室乗務員と自分のどっちの背が高くて、どっちに力があるか、普通に考えたら人としてあり得ないことでしょうに。
ルール違反の手荷物を、不愉快に託すという不条理。やはり旅は身軽に。とりわけ機内は身軽にいこうじゃありませんか。