#063 「吊り革」 2
もう1回、吊り革について考察します。
いまこの瞬間、世界で一番吊り革のことが頭を占めているのはきっと私でしょう。 …ウソです。
いまネットで検索したら、吊り革専門のブログもあったりして。上には上がいます。敬意を表します。でもいま私の頭の中は、吊り革の輪っか、輪っか、輪っか輪っか輪っか…。という感じ。
でも。いまや吊り革は「輪っかじゃない!」んです。ああまたこうして自分は旧時代の乗りもの好きとなっていく…。
写真をご覧あれ。新しい車両の吊り革は、「三角形」が増えているんですねえ。実際握ってみると、△のほうが人差し指から小指までの4本がピシッとはまる気がするんです。円形の場合、人差し指と小指は真ん中の2本よりも高い位置にくるので、なんかフィット感がしっくり来ない。これ個人的感想です。
そのうち△の底辺部分は指のかたちに合わせた滑らかな凹凸なんかついたりして。日々是改善。ニッポンの吊革は進化していくのでしょう。…あ、思い出しました。私はあんまり吊り革、使わないんでした。
「吊り革はぶらぶらしているぶん車両の揺れを増幅させるので、体勢を安定させるには、握り棒のほうがよい」という記述(うろ覚えです)を以前にどこかで読んだから、であります。経験上もそれ、正しいと思います。かくして私の目の前の吊り革は、単なるオブジェに近い存在になっております。