#056 「窓のない席」
「飛行機の窓際席には窓のない窓際席がある!」
これは経験者だけが感じる怒りであります。
きょうは天気晴朗、チェックインも早いし、窓際席だ!と、晴れやかに乗り込むとそこにひらけているはずの窓がない。ただの「壁」…。閉所恐怖症のひとにはちょっとした苦痛になりそうな、奥まった感じに一変します。
長い筒状の機体には補強部分が必要。補強材を入れた部分や大きな筒同士のつなぎ目の部分は、窓が開けられないのです。だからといって自分の席に限って…としか言いようが有りません。…そう言えば。チェックインの窓口で係のひとは「窓際席」じゃなくて「窓側席」って言いますね…。ははあ、そういうことか。
で、インターネットを検索すると結構ありましたよ。同じ悩み(どんな悩みでしょ)を抱えた人によるページや書き込みが。どの席が「窓無し」「翼の真上」か、なんていう詳細な記載。ふむふむ。参考になるなあと読みふけります。しかし!私の出張は得てして「今すぐ乗れる便で!」というもの。そんな情報を活用する余裕もなく、とにかく空いている席に飛び込むのです。次に乗るときも、「これならいっそ通路側のほうが良かった!」と、窓無き壁に向かって心の叫びを挙げている可能性、大です。残念です。