#057 「エアフォース・ワン」

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 縦横10㎝ほど。

 ずんぐりむっくりに
 デフォルメされた
 「エアフォース・ワン」
 のおもちゃです。








  背中の赤いボタンを押すと、「うぉーん→きぃーん」と離陸時そっくりのエンジン音が鳴り、ランプも点灯。なかなかかわいいんですね。これ、以前に笛吹キャスターから頂戴した、アメリカみやげです。

  エアフォース・ワンは言わずと知れたアメリカ大統領専用機。本来は大統領が搭乗していれば、それが空軍のどの飛行機であっても「エアフォース・ワン」というコールサインで呼ばれるそうです。同様に、海兵隊のヘリコプターに搭乗したらそのヘリは「マリーン・ワン」。でも一般にはボーイング747を改造した専用の機体を指しますね。ハリソン・フォードの同名映画の舞台にもなりました。
  
  私、社会部時代にホンモノを間近で見た経験があります。しかも場所は沖縄の嘉手納基地。2000年の「九州・沖縄サミット」で、クリントン大統領が帰国する様子を、機体の目の前で生中継しました。大統領が滑走路に到着してから離陸まで、当初の予定ではほんの5分ぐらいとみられていたのですが…。見送りの米軍関係者や沖縄県の各市町村長などと次々握手。周囲では子供たちの楽器演奏、あれやこれやで搭乗までに20分以上。さらには沖縄特有の激しいスコールずぶ濡れの生中継は30分ほど続きました。私の「1回の生中継での最長記録」です。あれがきっかけでキャスターに声がかかった、という噂も報道局内の一部で囁かれました。そんな(ごく個人的な)特別な思いのある機体。そのおもちゃが、いま私の机上に鎮座しているのです。


2016年8月

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プロフィール

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近野 宏明
(こんの ひろあき)

現在、ワシントン特派員。鉄道、自動車、航空機などの乗りもの・交通全般に詳しい。

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このブログ記事について

このページは、近野 宏明(こんの ひろあき)が2007年5月 8日 00:00に書いたブログ記事です。

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